バージョン C21.12 より、Acronis Cyber Protect Cloud には MySQL/MariaDB をバックアップするための専用エージェントがあります。詳細については、LinuxでCyber ProtectionエージェントをインストールするおよびMySQLおよびMariaDBデータを保護するをご参照ください。MySQL/MariaDB をバックアップするためには、Advanced Backup のクォータが必要です。
オンプレミスの Acronis Cyber Protect 15 およびそれより以前のバージョンでは、一貫した状態でコンピュータ上の MySQL データベースをバックアップするために、以下の手順に従ってください:
- (Windows の場合)バックアップが実行されるコンピュータでは MySQL Tools というフォルダが Windows の「%PATH%」に入っていることを確認します。MySQL のバイナリを「%PATH%」に入れるための手順は、こちらにあります。バックアップが実行されるコンピュータでは、MySQL クライアントとの接続が許可されており、その接続を確立するために明示的に認証情報を示す必要がないことを確認します。
- スナップショット作成の前と後で実行するスクリプトをダウンロードし、解凍します:
Linux 用のスクリプト
Windows 用のスクリプト
このスクリプトは「“FLUSH TABLES WITH READ LOCK;”」コマンドで表をロックし、Acronis ソフトウェアがスナップショットを撮った後はロック解除します。 - スクリプトの作業ディレクトリに config.sh を入れます。
- 以下の説明に従って、スクリプトを適用します:
- (エージェントレス バックアップの際)VMware 仮想コンピュータをハイパーバイザレベルでバックアップする際、VMware 仮想コンピュータ上で、この記事に記載されている特定のディレクトリに対象のスクリプトを置きます。静止スナップショットの作成時に、スクリプトはその仮想コンピュータの中で自動的に実行されます。Cyber Protection コンソールでバックアップタスクを設定するときに、このスクリプトをバックアップオプションに追加する必要はありません。
- 物理コンピュータをバックアップする際、バックアップ計画のオプションの「データ取り込みの前後に実行するコマンド」セクションで対象のスクリプトを指定します:
- MySQL が入っているコンピュータをバックアップする際は、コンピュータ全体またはディスク・ボリュームのバックアップを使用してください。これらのバックアップ方法では、データベースが必ず一貫した状態でバックアップされるようにバックアップ中にスナップショットが作成されます。MySQL のようなリレーショナルデータベースをバックアップする場合、ファイル・フォルダのバックアップの使用は推奨していません。この方法の場合、データ取り込み前後のコマンドが動作しない可能性があるためです。
追加情報
これらのスクリプトにおいて、バージョン 8.0 より前の MySQL のバックアップは正式にはサポートされません。