69979: Acronis True Image: OneDrive フォルダのバックアップまたは復元中にエラーが発生する場合

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Last update: 13-01-2022

事象

以下のどちらかのエラーが表示され、OneDrive フォルダを含むバックアップに失敗します:

「ディレクトリ 'C:/Users/myusername/OneDrive/' を列挙できませんでした。 破損しているか存在しない可能性があります。」

「ファイルまたはフォルダ 'C:/Users/myusername/OneDrive/' のバックアップに失敗しました。他のアプリケーションによりブロックされている可能性があります。

「ファイルを開いているときにエラーが発生しました。」

「Access to the cloud file is denied」

「ファイルは読み取り専用です。」

あるいは、以下のエラーが表示され、OneDrive フォルダの復元に失敗します:

「ファイルまたはフォルダの復元に失敗しました。」

原因

Microsoft OneDrive には、ファイルへのリンクのみコンピュータに保存し、実際のファイルは Microsoft OneDrive クラウドストレージに移動することによって、ローカルディスク上の容量の節約を図る機能があります。このオプションは、OneDrive の設定で「ファイル オンデマンド」と呼ばれています。それによって作成されるリンク(NTFS 再解析ポイント)は、バックアップの失敗を招きます。OneDrive フォルダも NTFS 再解析ポイントになります。

詳細については、Microsoft のこのページをご参照ください。

ソリューション 1。バックアップから OneDrive フォルダを除外します

バックアップオプションにある「除外」リストに OneDrive フォルダへのパス(たとえば、C:\Users\MyUserName\OneDrive)を入れることで、そのフォルダをバックアップから除外できます:

1. 左側の操作ペインで [バックアップ] をクリックします。

2. 失敗するバックアップを選択します。

3. [オプション] をクリックします。

4. 「除外」タブをクリックします。

5. 新しい除外ルールを追加するために、「+」サインをクリックします。

6. 「参照」のダイアログボックスを開くために、右側の三点アイコンをクリックします。

7. 開いたダイアログボックスでは C:\Users\<自分のユーザー名>\OneDrive に移動し、「OneDrive」フォルダをクリックして選択します。

8. ダイアログボックスを閉じるために、[OK] をクリックします。

9. バックアップタスクへの変更を保存し、編集モードを終了するために、[OK] をクリックします。

ソリューション 2。OneDrive の「ファイル オンデマンド」機能を無効にします

オンラインのみのファイルという OneDrive の機能が必要でない場合は、OneDrive 設定で「ファイル オンデマンド」オプションからチェックを外すことでそれを無効にできます。そうすると、Acronis True Image は OneDrive フォルダの内容をバックアップできるようになります。

1. システム通知領域(システムトレイ)で OneDrive のアイコンをクリックします。

2. メニューを開くために、三点アイコンをクリックします。

3. [設定] を選択します:

4. 開いたウィンドウでは、「設定」タブをクリックします。

5. [容量を節約し、ファイルを使用するときにダウンロード] オプションからチェックを外します。

6. 変更を保存するために、[OK] をクリックします。

7. オンラインのみだったファイルがコンピュータにダウンロードされ、OneDrive アカウントのアイコンが以下のように変化するまで待ちます:

:

:

8. OneDrive フォルダが再解析ポイントではなくなったことを確認します。そのために、Windows のスタートメニューを開き、cmd と入力します。表示された「コマンド プロンプト」を右クリックし、[管理者として実行] を選択します。

開いたウィンドウでは以下のコマンドを実行します(MyUserName は、ご自分の Windows アカウントのアカウント名に変えてください):

fsutil reparsepoint query "C:\Users\MyUserName\OneDrive"

Acronis True Image で表示されるエラーメッセージが OneDrive フォルダ自体ではなく、OneDrive の中のサブフォルダを対象としている場合は、代わりにそのサブフォルダへのパスを入力します。たとえば:

fsutil reparsepoint query "C:\Users\MyUserName\OneDrive\My Folder"

このコマンドに関する詳細説明は、Microsoft のこの資料をご参照ください。

8a. 「エラー: ファイルまたはディレクトリが再解析ポイントではありません」という出力が表示された場合、このフォルダはすでに再解析ポイントではなくなっており、Acronis True Image を使って正常にバックアップできることが分かります。

Acronis True Image を起動し、バックアップを開始します。バックアップに成功する場合は、ステップ10に進んでください。バックアップに失敗する場合は、今回のエラーメッセージは OneDrive ディレクトリ内の別のサブフォルダを示しているかどうか確認してください。

8b. fsutil コマンドの出力は「再解析タグ値」で始まっており、以下のスクリーンショットのようになっている場合は、対象のフォルダはまだ再解析ポイントであり、バックアップの問題が解決されていないことが分かります:

8c.「ファイル オンデマンド」機能をすでに無効にしたのに、上記のコマンドの出力は「再解析タグ値」で始まる場合は、OneDrive フォルダ内のファイルが別のアプリケーションに使用されている可能性が考えられます。この場合、コンピュータを再起動してから、もう一度 fsutil コマンドを実行してみて、OneDrive フォルダまたはそのサブフォルダが再解析ポイントではなくなかったかどうか確認してください。

それでも出力の中に「再解析タグ値」が表示されている場合は、もう一度「ファイル オンデマンド」機能を有効にしてから、コンピュータを再起動してからまた「ファイル オンデマンド」を無効にしてみてください。この二回目の無効化は、他のアプリケーションによってロックされており、通常のフォルダに変換されていないオンラインのみのファイルが残っていないことの保証になります。

9. Acronis True Image でバックアップを開始し、バックアップに成功するかどうか確認します。

10.(Acronis True Image 2018 を使用する場合のみ)「復元」タブをクリックし、OneDrive フォルダを参照することで、そのフォルダの内容が実際にバックアップされていることを確認します。バックアップ自体が成功しているが、その中に OneDrive の内容が含まれていなければ、それは https://kb.acronis.com/content/61425 に記載されているアルゴリズムによる行動です。この場合は、現在使用している Acronis True Image のバージョンをアンインストールした後、https://account.acronis.com/#/products からビルド #11530 をダウンロードし、そのビルドをインストールしてください。

追加情報

Acronis True Image 2019 以降のバージョン(Acronis Cyber Protect Home Office も含む)では、専用のクラウドツークラウド バックアップを使って、OneDrive の個人アカウントの内容をバックアップできます。Microsoft 365 アカウントをバックアップする方法をご参照ください。

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