事象
テープの保持ルールは動作しません(つまり、古いバックアップは上書きされません)。
原因
この製品の設計の特徴です。
アーカイブに対して保持ルールが適用されている場合は、保持すべきバックアップはテープから削除されず、まずは削除の対象としてマークされます。テープ上に保存されているバックアップは、そのテープが上書きされるまでは削除されません。
例えば、保持期間を1週間(7日間)に設定し、1つのテープに1つのバックアップを保存する場合、保持ルールを正常に機能させるために、8つ(保持日数分+1つ)のテープが必要になります。最初のテープにあるバックアップは削除の対象としてマークされますが、そのテープが上書きされてその中のバックアップが実際に削除されるのは、8つ目のテープにバックアップが作成された後です。この8つ目のテープがないと、スキームは正常に機能しません。また、それと同様に、たとえば保持期間を1カ月にした場合は、32 のテープが必要になります。
場合によっては他の設定でも、保持ルールの正常な実行を確保するために、追加のテープが必要になることがあります。テープは順次アクセス用のデバイスなので、特定のバックアップ ファイルは上書きできず、テープ全体のみ上書きできます。テープの上書きが可能になるのは、そのテープのすべてのバックアップが削除対象としてマークされている場合、あるいは、そのテープを手動で「空きテープ」プールあるいは「インポートされたテープ」プールに移動した場合です。
ソリューション
対象のプールに追加のテープを入れるか、保持ルールを調整してください。