67367: Acronis True Image: 起動エラーからWindowsをリカバリする

    Last update: 21-10-2020

    はじめに

    この記事では、Acronis True Imageを使用してWindowsを起動エラーからリカバリする方法について説明します。

    この記事は、システムがデスクトップ画面を開くことができず、Acronis True Imageを正常に起動できない状態にまでダメージを受けている場合にのみ使用してください。動作中のWindows上でAcronis True Imageを使用できる場合は、こちらの記事(英語)の手順に従ってください。

    前提条件

    1. Acronisブータブルメディア: Acronisソフトウェアがインストールされたブート可能なUSBサムドライブ、CD、またはDVD。入手方法については、こちら(英語)をクリックしてください。

    ブータブルメディアが既にある場合は、別のコンピューターで作成したもの(英語)も含めて、そのメディアを使用できます。新しいブータブルメディアを作成する必要はありません。

    2. 事前に作成されたバックアップ。

    バックアップがない場合は、Acronis True Imageを使用してシステムを復元することはできません。その場合は、Windowsの組み込みの回復オプション(英語)を試してみてください。

    解決策

    Acronisブータブルメディアを挿入します

    コンピューターを再起動します

    この時点でコンピューターが、Acronisブータブルメディア環境で起動する場合は、こちらをクリックして、「復元タスクの設定」セクションに進みます。

    そうではなく、Acronisブートメニューが表示されず、同じWindows起動エラーの症状が見られる場合は、Acronisブータブルメディアから起動するようにBIOS、またはUEFIを設定する必要があります。

    Acronisブータブルメディアから起動するようにBIOS、またはUEFIを設定する

    もう一度再起動して、画面に表示されるテキストを注意深く見てください。ビープ音の後のいくつかの画面表示の1つに、UEFI、またはBIOS設定に入るために、キーボードのいずれかのキーを押すように指示が出ます。押すキーは、コンピューターのメーカーやモデルによって異なります。通常は、次の内のいずれかです。Esc、Del、F2、F9、F10、F11、またはF12キー。メッセージが消える前に、指示されたキーをすばやく押します。

    たとえば、最初のロゴ画面などに次のように表示されます。「Please press DEL or F2 to enter UEFI BIOS Setting.」この場合、メッセージが画面に表示されている間に、キーボードのDelete(Del)キー、またはF2キーをすばやく押す必要があります。

    BIOS、またはUEFI設定に入ったら、Boot Options(ブートオプション)、Boot Order(ブート順)、またはBoot Priority list(ブート優先順位リスト)に移動します。セクションの名前は、コンピューターのメーカーやモデルによって異なります。名前に「Boot」または「Storage」が含まれているセクションを探します。画面の指示に従ってメニューを操作し、Acronisブータブルメディアを含むデバイスをブート順、またはブート優先順位リストの一番上に設定します。

    ブート優先順位リストでシステムディスクが、他のハードディスクよりも上にあり、しかし、Acronisブータブルメディアを含むデバイスの下にあることを確認します。

    変更を保存して、BIOS、またはUEFIのセットアップユーティリティを終了します。

    Acronis True Imageアプリケーションの起動

    最初のAcronisブータブルメディアの画面は、メディアが1)UEFIモードか、2)レガシーBIOSのCSMモードのどちらで起動されたかによって異なります

    白黒のテキストメニュー(Acronis UEFI Loader)が表示された場合は、キーボードの「1」を押してAcronis True Imageアプリケーションを起動します。

    青いグラフィカルメニュー(Acronis Legacy BIOS/CSM Loader)が表示された場合は、マウスポインタを「Acronis True Image (64-bit)」または「Acronis True Image」の上に移動し、クリックしてプログラムを起動します。

    復元タスクの設定

    メインプログラムウィンドウが表示されたら、画面中央の [リカバリする] のすぐ下にある [ディスク] をクリックします。リカバリウィザードでは、順を追って設定することができます。

    1. バックアップロケーションを参照する

    [参照] ボタンをクリックして、バックアップロケーションを指定します。

    2. バックアップのバージョンを選択する

    3. システムディスクを復元対象としてマークする

    選択したバックアップのバージョンに含まれるディスクとパーティションは、このステップでリストされます。

    システムディスクを探し、その横のチェックボックスをオンにします。ウィザードで不要な設定の操作をしないようにするには、たとえば「Disk 1」のようなディスクタイトルの横にあるチェックボックスをオンにします。EFIシステムパーティション、C:、リカバリパーティションなどの各パーティションのチェックボックスではありません。

    [次へ] をクリックします。

    4. 復元先を指定する

    左側のパネルで [完了] ステップがハイライトされたら、プログラムが復元の適用を開始する前に、復元を安全にキャンセルし、設定画面で行われた変更を元に戻すことができる最後のチャンスです。

    復元を実際に実行する

    [実行] をクリックして、現在障害が発生しているシステム状態を、バックアップされていた正常なシステム状態と置き換えるプロセスを実際に開始します。

    復元が完了したら、Acronisブータブルメディアを取り出し、Acronis True Imageのウィンドウを閉じます。

    コンピューターが再起動します。

    Windowsは、バックアップを実行したときとまったく同じ状態で起動します。

    トラブルシューティング

    可能であれば、トラブルシューティング中に行った操作についてメモを取り、写真も撮影します。Acronisに直接連絡してサポートを求める場合、問題を迅速に解決するためにはステップバイステップの画像が役立ちます。

    復元がエラーで失敗する

    [ログ] タブをクリックし、プラス記号をクリックして失敗した操作のログを表示します。詳細な問題の調査とトラブルシューティングを容易にするために、復元ログとシステムレポートを保存します。

    1)[ログ] タブを開き、ログ内の任意の場所を右クリックして [すべて保存] を選択し、ログファイルを保存します。

    2)ウインドウの上部にあるクエスチョンマークの横にある小さな三角形をクリックし、[システムレポートの生成] を選択します。レポートの生成が完了したら、[名前を付けて保存] をクリックし、以前に復元ログが保存されたフォルダと同じフォルダを参照します。

    ログの中にCRC、書き込み、またはI/Oエラーがある場合は、システムディスクの交換が必要である可能性を示しています。システムディスクをコンピューター本体から取り出し、別のコンピュータに接続して、診断チェックを実行します。

    1)無料のCrystalDiskInfoは、ディスク自体によって報告されたディスク状態を即座に読み取り、「正常」、「注意」、または「異常」と表示します。これは、ディスクのハードウェア障害を最も迅速に特定する方法です。

    2)ディスク製造元の専用診断ユーティリティは、チェックを完了するのに最も時間がかかりますが、ディスクが良好であるか、または交換が必要かを最も正確に確認する方法です。

    - Western Digital製ドライブ:Windows用Data Lifeguard Diagnostic

    - Seagate製ディスク:Windows版SeaTools

    - HGST製ディスク:HGST Windowsドライブフィットネステスト(WinDFT)

    - インテル製SSD:Intelソリッドステートドライブツールボックス

    - Samsung製ドライブ:Samsung Magician(英語)

    - ADATA製ドライブ:ADATA SSD ToolBox

    - キングストン製SSD:Kingston SSD Toolbox, Kingston SSD Manager

    - Transcend製SSD:Transcend SSD Scope

    - Silicon Power製ディスク:SP ToolBox(英語)

    - 東芝製ディスク:Toshiba PC Diagnostic Tool Utility(英語)

    ディスクに問題が見つからなかった場合は、こちらで説明しているように、システム復元の詳細なサポートについて、アクロニスカスタマーサービスにお問い合わせください。

    復元したシステムが起動しない

    Acronisブータブルメディアが予期せず起動に失敗したり、フリーズしたり、終了したり、再起動したりする

    この記事で説明されているように、[詳細] モードを使用してWinPEベースのAcronisブータブルメディアを作成します。その後、復元を再試行します。

    リカバリウィザードで保存先パーティションを選択できない

    [キャンセル] ボタンをクリックしてリカバリウィザードウィンドウを終了し、[ツール] タブをクリックし、[新しいディスクの追加] ウィザードを使用してディスクの内容をすばやくクリアします。ディスクの「追加」を選択すると、ツールは選択したディスク上のすべてのデータを完全に消去します。この操作は元に戻せないため、注意してください。

    バックアップファイルのあるディスクが、[参照] ダイアログに空として表示される

    バックアップを保存するディスクがExFAT形式でフォーマットされていないことを確認します。Acronisブータブルメディア(Linuxベース)は、ExFATフォーマットのディスクから読み取ることができません。その場合は、WinPEやWinREベースのブータブルメディアを作成して再試行するか、別のコンピューターを使用して、ExFATディスクから別の場所にバックアップを移動し、NTFS形式でディスクを再フォーマットして、バックアップをNTFS形式のディスクに戻して復元を再試行します。

    間違った数の物理ディスクが [復元先] ステップで表示される

    リストにオリジナルディスクが表示されない場合、または2つの別々のディスクとして表示される場合は、標準のブータブルメディア(Linuxベース)でサポートされていないRAIDモードで動作するように設定されている可能性があります。このような場合は、もう1台別のコンピューターを使って、RAIDコントローラー用のドライバを含んだWinPEベースの特別なブータブルメディアを作成する必要があります。MVP WinPE Builder(英語)(Advancedバージョンを選択)を使用すれば、最も速やかに作成できます。

    復元後、インストールされているソフトウェアやシステムが、異常な動作を示す

    復元が完了した後、インストールされているプログラムやシステムの動作が異常に遅くなったり、再起動が要求されたりするなどの問題が起きる場合があります。これらは、アップデートのダウンロードとインストール、定期点検など、失われたメンテナンスタスクを完了するために必要です。その場合は、必要な操作を完了させてください。1回または数回再起動すると、システムは通常の状態に戻ります。

    Acronis True Imageが、システムの復元後、[アカウント] タブで「このプロダクトキーの有効化最大数を超えました」とステータスを表示する

    [アカウント] タブの [問題の解決] ボタンをクリックし、[このコンピューターで、ハードウェアを変更した...] オプションを選択し、[別のコンピューターからライセンスを移動する] を選択して、コンピューター名をクリックし、最後に [ライセンスの移動] をクリックします。詳細については、こちらをクリックしてください。

    サードパーティ製のソフトウェアプログラムやMicrosoft Windowsがライセンスの再有効化を要求する

    システムディスクに障害が発生し、新しいディスクと交換する必要があった場合、インストールされているソフトウェアとWindowsについては、復元後にライセンスの再アクティベーションを要求する場合としない場合があります。これは、ハードウェアの大幅な変更が検出されたためであり、Acronisソフトウェアによって防止、または回避することはできません。ライセンスの再有効化については、各サードパーティソフトウェアベンダー、またはMicrosoftにお問い合わせください。

    UEFI/BIOS設定に入ろうとするとコンピューターがフリーズする

    UEFI/BIOS設定に入るためのキーを押してもキー入力を促す画面が表示され続ける場合は、何らかのコンピュータコンポーネント(ハードウェア)に障害が発生している可能性があります。
    コンピューターの電源を切り、電源ケーブルを物理的に外し(デスクトップの場合)、ケースを開いてシステムディスクのケーブルを外します。次に電源ケーブルを接続してコンピューターを起動し、必要なキーを押して、BIOS/UEFI設定画面が表示されるかどうかを確認します。それでも問題が解決しない場合は、原因が見つかるまで、他のデバイス(すべてのUSBデバイス、SDカード、ネットワークケーブルなど)を1つずつ取り外します。問題のあるデバイスは、修理または交換する必要がある場合があります。
    コンピューターの部品の取り扱いに不安がある場合は、プロフェッショナルサービスセンターにコンピューターを持ち込み、BIOS/UEFI設定に入る際の問題を診断してもらい解決してください。

    詳細情報

    不明な点やサポートが必要な場合は、アクロニスカスタマーサービスにお問い合わせください。

    1)https://account.acronis.com/(英語)からAcronisアカウントにサインインします。まだサインアップしていない場合は、[サインアップ] をクリックしてアカウントを作成します。

    2)(永続ライセンス所有者用の手順)ライセンスキーをまだ登録していない場合は、画面上部隅の [キーの追加] ボタンをクリックし、シリアルナンバーをコピーして貼り付け、[追加] をクリックして登録します。

    3)左側のパネルの [サポート] タブをクリックします。

    4)技術的な質問や問題については、[個人製品、および法人製品の技術的なお問い合わせ] をクリックします。その他のすべての問題については、[試用版/活性化/プリセールス/ライセンスに関する質問] をクリックしてください。

    5)[チャットを開始する] でライブチャットに入る、または、[メールで問い合わせる] によりEメールでチケットを送信することができます。サブスクリプション、およびペイパーインシデントライセンス(PPI)の所有者は、技術的な問題について電話でサポートを受けることもできます。復元ログ、システムレポート、ステップバイステップのスクリーンショット、および行った手順のリストを提供いただければ、問題のより迅速な解決が可能になります。

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