事象
Linux コンピュータに、Acronis 管理サーバーがインストールされています。
管理コンソールを開き、[設定]->[システム設定]に移動します。
「内部サーバーエラー。エラーコード: 100011」が表示されます。
HAR ログには、以下のメッセージがあります:
"startedDateTime": "2017-06-26T10:29:32.428Z",
"time": 26.16399999897112,
"request": {
"method": "GET",
"url": "http://backup.gbi.local:9877/api/ams/settings/email_notification",
"status": 500,
"statusText": "Internal Server Error",
"httpVersion": "HTTP/1.1",
WebServerのログ(/var/lib/Acronis/WebServer から確認できます)には、このメッセージがあります:
File "/usr/lib/Acronis/PyShell/stdlib.zip/socket.py", line 711, in create_connection
raise err
File "/usr/lib/Acronis/PyShell/stdlib.zip/socket.py", line 702, in create_connection
sock.connect(sa)
ConnectionRefusedError: [Errno 111] Connection refused (日本語訳: 接続は拒否されました。)
原因
Acronis 通知サービスが起動に失敗します。
ソリューション
ステップ1: Acronis 通知サービスの状態をチェックします。
以下のコマンドを使用して、Acronis 通知サービスが動作しているかどうか確認します:
ps ax | grep –i notification_service
このサービスが動作していない場合、Acronis 通知のログを確認します(/var/lib/Acronis/NotificationService/notification_service.log にあります)。
ログに「[Errno 99] Cannot assign requested address」(日本語訳: 要求されたアドレスを割り当てることができません。)エラーを検出した場合、サービスが起動に失敗する原因は、必要なポートが使用できないこと、または、アドレス解決の問題です。アドレス解決の問題は、IPv6が無効にされているのにlocalhostがまだIPv4ではなくIPv6に解決される場合に発生する可能性があります。
ステップ2: ポート30572をチェックします。
netstat コマンドを使用して、ポート30572が使用中かどうか確認します:
netstat -a | grep 30572
出力が何もない場合、現在、このポートが使用されていません(フリーになっています)。この場合、次のステップに進みます。このポートが使用中の場合は、可能であれば、30572を使用するソフトウェアには別のポートを指定します。
ステップ3: IPv6の設定をチェックします。
上記のポートが使用可能の場合、アドレス解決を確認するために、以下のコマンドを実行します:
ifconfig
このコマンドの出力にIPv6 アドレスが入っているかどうかを確認します。出力にIPv6 アドレスが存在しない場合は、このコンピュータではIPv6 が無効にされています。
その後、 /etc/hostsを確認します。::1 localhost ip6-localhost ip6-loopback を検出した場合は、localhost がIPv4アドレスではなくIPv6 アドレスに解決されているということです。
この行から localhost を削除します。そうすると、このようになります:
::1 ip6-localhost ip6-loopback
以下の何れかのコマンドを実行し、Acronis Management Server service を再起動します(可能であれば、サーバを再起動してください。):
service acronis_ams restart
もしくは
systemctl restart acronis_ams.service
サービスを再起動した後、Acronis Cyber Backup の設定にアクセスが可能となります。
上記のステップを実行しても問題が解決しない場合は、Acronis カスタマーセンターへお問い合わせください。