本記事の対象製品:
- Acronis Cloud (Home および Enterprise)
ファイル:
はじめに
Acronis Cloud Connection Verification Tool は、以下のツールの代替となるバンドルとして設計されています:
- nslookup
- telnet
- ping
サポートされるオペレーティングシステム
Windows XP 以降の全てのWindows OS ではサポートされます。(!)Windows 2000 ではサポートされません。
使い方
1. どのクラウドストレージを使用しているかを確認します:
1.1 自分の Acronis アカウントにログインします;
1.2 左側の[オンラインバックアップ]メニューに移動します。Acronis True Image Home 製品の場合は[個人のお客様]、Acronis Backup 製品の場合は[法人のお客様] を選択します;
1.3 [オンラインストレージからのファイルの復元] をクリックします:
1.4 そうすると、自動的にAcronis Web Restoreにリダイレクトされます。リダイレクトされたページのURLで、使用しているデータセンターが分かります。例えば、cloud-wr-eu1.acronis.com にリダイレクトされた場合、データセンターはEU1です。次のステップでデータセンターの名前が必要になりますので、メモしてください。
2 このKB記事から適切なツールをダウンロードします。
3. ツールを実行します。
4. このツールには、以下の機能があります:
- DNSがAcronis のホストを正確に解決しているかどうかチェックできます;
- 必要なポートが開いているかどうかチェックできます;
- 50パケットを送信して、ネットワークの安定性をチェックできます;
- 上記の情報を含むレポート(テキストファイル形式)を生成できます。
エラー
1. 名前解決に失敗します:
2. ポートが閉じられています:
3. DNS サーバーはAcronisのDCホスト名を間違ったIPアドレスに解決します:
上記のスクリーンショットの通り、名前解決(DNSルックアップ)が成功しましたが、その後のポート確認が失敗しました。この問題のよくある原因は、DNSサーバーがAcronis のホスト名を間違ったIPアドレスに解決していることです。名前解決が正しいかどうか確認するには、別のマシンでこのツールを実行してみてください。
4. 接続が安定していませんが、ポートが開いています:
上記のスクリーンショットの通り、ポート44445での接続が1つのサーバーだけを除いて全てのFESサーバーで成功しました。この場合、以下の問題が考えられます:
- ポート44445が実際にこの特定のIPアドレスを拒否しています;
- 接続が安定していないので、接続テストに失敗しました。ツールを再実行し、接続できるかどうかもう一度チェックしてください。
- サーバーが現在メンテナンス中で、接続に失敗します。これが合っているかどうか確認するために、別のマシンでツールを実行するか、ツールを再実行してください。
5. 接続が安定していません。
パケット送信中にパケットが消失した場合、以下の警告が黄色で表示されます:
Packet loss was detected. Connection is not 100% stable. (日本語訳: パケットの消失が検出されました。接続は完全に安定していません。)
LINUX の場合
同じツールの Linux OS 用のバージョンを使用してください。この記事に、32ビット版と64ビット版が添付されています。一般的に、64ビットシステムでも32ビット版のアプリケーションを実行できますが、場合によって noarch ライブラリをインストールする必要があります。
使い方: obchecker [オプション]
オプションの一覧:
* [-s] - 宛先のIPアドレスまたはホスト名;
* [-z] - ゾーンを設定します(EU1、US1、またはUS2);
* [-p] - 宛先のポート(1-65535)。(!) [-s] オプションが設定されていない場合、代わりに www.google.com が使用されます;
* [-t] - ポートチェックのタイムアウトを設定します(デフォルトでは、10秒);
* [-n] - ping 送信を行う最大回数を指定します(デフォルトでは、5回);
* [-h] - ヘルプを表示します;
* [-v] - バージョン情報を表示します。
また、このツールを使って、宛先とポートが使用可能になっているかどうかチェックできます。Acronis ブータブルメディアでも使用できます。
例えば:
- obchecker
- obchecker -z us2
- obchecker -p 80
- obchecker -s 192.168.1.1 -p 55
- obchecker -s 192.168.1.1 -p 8080 -t 15 -n 50