この記事には、Acronis Backup コマンドライン ツールのパフォーマンスに関する問題をトラブルシュートする方法を説明しています。
本記事の対象製品:
- Acronis Backup (Acronis Backup & Recovery) 11.5
別のAcronis 製品のパフォーマンスに問題が発生した場合、この記事をご参照ください: Acronis Backup:製品のパフォーマンスに関する問題のトラブルシューティング
はじめに
より古いAcronis製品に使われたtrueimagecmd ユーティリティと違って、acrocmd には物理的にコマンドを実行するツールが入っていないことを考慮してください。acrocmd は、Acronis Backup のコンポーネント(エージェント、ストレージノード、管理サーバー)にコマンドライン インタフェースを提供するだけです。パフォーマンス問題のトラブルシューティングに関するメイン記事は Acronis Backup:製品のパフォーマンスに関する問題のトラブルシューティング です。
本記事の手順に従って問題を調べる前に、プロセス(例えば、バックアップ)がハングアップしていないことを確認してください。ハングアップしている場合、アプリケーション停止のトラブルシューティングの説明に従ってください。
パフォーマンスは多くの要素に依存しますが、最も大切な要素が2つあります。ハードウェア制限と製品のパフォーマンス低下です。ハードウェア制限は、ハードウェアを変更しないと解決できませんが、パフォーマンス低下は、Acronis 開発チームが修正しなければなりません。従って、パフォーマンスのボトルネックを正確に理解する必要があります。この記事には、問題の原因を調べる方法を紹介しています。
ソリューション
製品の一般的なパフォーマンスの改善については、頻繁に修正が行われているため、バックアップやその他の操作のパフォーマンスを最良の状態で実施するには、製品を最新ビルドにアップデートすることを推奨します。
使用するシステムが Webヘルプ: システム要件 にリストアップされたシステム要件を満たしていることを確認してください。
Windows の場合
1. 個人用格納域(ローカル ドライブ)にバックアップする場合、問題の根本原因はエージェントのパフォーマンスにある可能性があります。この場合、Acronis システムレポートとProcMon レポートを収集してください(以下をご参照ください)。
2. 管理対象外の集中管理用格納域にバックアップする場合、問題の根本原因はエージェントのパフォーマンスまたはネットワークにある可能性があります。この場合、Acronis システムレポート、ProcMon レポートおよびPCAPレポートを収集してください(以下をご参照ください)。
3. 管理対象の集中管理用格納域にバックアップする場合、エージェントのパフォーマンス、Acronis ストレージノードのパフォーマンスまたはネットワークにある可能性があります。この場合、エージェントがインストールされているコンピュータとAcronis ストレージノードがインストールされているコンピュータのAcronis システムレポート、同じ2台のProcMon レポート、それから、PCAPレポートを収集してください(以下をご参照ください)。
Linux の場合
1. 個人用格納域(ローカル ドライブ)にバックアップする場合、問題の根本原因はエージェントのパフォーマンスにある可能性があります。この場合、プロセスの実行中にStraceレポート、プロセスが終了してからAcronis システムレポートを収集してください(以下をご参照ください)。
2. 管理対象外の集中管理用格納域にバックアップする場合、問題の根本原因はエージェントのパフォーマンスまたはネットワークにある可能性があります。この場合、プロセスの実行中にStraceレポートとPCAPレポート、プロセスが終了してからAcronis システムレポートを収集してください(以下をご参照ください)。
3. 管理対象の集中管理用格納域にバックアップする場合、エージェントのパフォーマンス、Acronis ストレージノードのパフォーマンスまたはネットワークにある可能性があります。この場合、プロセスの実行中にエージェントがインストールされているコンピュータとAcronis ストレージノードがインストールされているコンピュータのStraceレポート、それから、PCAPレポートを収集してください。プロセスが終了してからその2台のコンピュータのAcronis システムレポートも収集してください。詳細については、以下をご参照ください。
情報収集
2. Process Monitor (ProcMon) のログの収集
3. Strace ログの収集
4. PCAP (Wireshark) ログの収集 (Linux コンピュータから収集する場合、Linux セクションの説明に従ってください)
また、問題が発生する操作のAcronis Backup ログをいつも保存してください。そのために、バックアップ計画を右クリックし、[ログ]->[ファイルに保存]を押してください。発生するコンピュータのシステムレポートも必要です。手順は、Acronis Backup 11.5: システムレポートの生成 をご参照ください。何らかの理由でその手順に失敗する場合、AcronisInfo ユーティリティを使ってください。必要な情報を収集してから、Acronis カスタマーセンターへお問い合わせください。
追加情報
この記事もご参照ください: Acronis Backup:製品のパフォーマンスに関する問題のトラブルシューティング