Acronis Access の新しいバージョン(6.1以降)で利用可能な、構成情報を収集するコマンドラインベースのツールを紹介します。このツールは、問題が発生しているケースでサポートチームが必要とする全ての情報を収集するための簡単な方法を提供します。1台の Gateway サーバーまたは Access サーバーがインストールされているマシン上でこのツールを実行することにより、インストールされているコンポーネントについての情報だけが収集されます。
ツールは実行するマシンのローカル管理者、もしくはドメイン管理者によって実行される必要があります。Configuration Collection Tool は管理者によって手動で実行されない限り情報を収集しません。ツールは 64 ビットのオペレーティングシステム上でのみ動作します。
Configuration Collection Tool の実行
注:Windows Server 2012 マシンでは以下の手順はスキップできます。ツールを実行するには、単純にスクリプトを右クリックし、"PowerShell で実行" を選択します。execution policy 変更の要求には Y と入力し、ツールを実行するために Enter を押します。
- Windows PowerShell (コントロールパネル => 管理ツール) を起動し、"Set-ExecutionPolicy Unrestricted" と入力します。プロンプトが返ってきたら Y と入力し、Enter を押します。このコマンドはスクリプトの実行を許可するために実行する必要があります。(後に Execution Policy を変更しない限り)これは一度だけ実行します。
- スクリプトを実行します。実行には2つの方法があります。
- PowerShell を開いたままで、次のコマンドを入力し、Enter を押します:
(例ではデフォルトのパスを使用しています)
cd "C:\Program Files (x86)\Acronis\Access\Common\Configuration Collection Tool"
続いて ".\aa_info.ps1" と入力し、Enter を押します。 - Configuration tool がインストールされている場所へ移動し、
(デフォルトは C:\Program Files (x86)\Acronis\Access\Common\Configuration Collection Tool)
aa_info ファイル上で右クリックし、"PowerShell で実行" を選択します。
デフォルトでは、セキュリティ対策として PowerShell がスクリプトを実行しないように設定されています。手順 1 の "Set-ExecutionPolicy Unrestricted" コマンドの使用により、スクリプトの実行を PowerShell へ許可します。これを取り消す場合は、構成情報を収集し、サポートチームへ送信した後にPowerShell を起動し、PowerShell でスクリプトの実行を防止するための "Set-ExecutionPolicy Restricted" を入力します。
Configuration Collection Tool の使用
スクリプトの実行が成功すると、次のアクションのうちの1つを選択するためのプロンプトが表示されます:
- collectAll - 全てのデフォルト設定を使用してシステム構成のサマリ、ログとデータベースを収集し、Configuration Collection Tool フォルダに .zip アーカイブを作成します
- interactive - 収集するログ、.zip ファイルを保存する場所、どのくらい古いログかを選択します
- installationDetails - 全ての Acronis Access コンポーネントのインストールパスのリストを表示します
- accessSettings - 全ての Acronis Access 設定(LDAP、SMTP、Gateway、その他) のリストを表示します
- help - 利用可能なコマンド、動作説明とサポートパラメータといったツールの指定方法に関する情報を表示します
サポートチームによる指示がない限りは collectAll オプションの使用を推奨します。
interactive オプションの使用
- interactive と入力し、Enter を押します
- 収集したいログの日数(遡って)を入力します
- .zip アーカイブが作成される任意の場所を入力します (例. C:\Exports)
指定されるフォルダは作成済みである必要があります - サポート Case がある場合は、サポート Case 番号を入力します
なければそのまま Enter を押し、この手順をスキップします - Acronis Access のユーザー名を入力し、Enter を押します (例. Administrator)
アカウントは管理者権限を持っている必要があります - アカウントのパスワードを入力し、Enter を押します
- Tomcat ログを含めるかどうかを選択します。Acronis Access 管理サーバーをホストしている Apache Tomcat サーバーのログが収集されます
- PostgreSQL データベースのエクスポートを含むかどうかを選択します。PostgreSQL データベース全体のエクスポートが作成されます
- Gateway サーバーのログを含むかどうかを選択します。ローカル Gateway サーバーのログが収集されます
- ローカル Gateway サーバーの設定のリストを含むかどうかを選択します
- エクスポートされたファイルは、次の名前で 手順 3 で選択されたフォルダへ保存されます
- サポート Case 番号を入力した場合 - Case#番号_AccessConfiguration_日付時間.zip (例. Case#22_AccessConfiguration_20140507T012448.zip)
- サポート Case 番号を入力していない場合 - AccessConfiguration_日付時間.zip (例. AccessConfiguration_20140507T012448.zip)