この記事には、使用するAcronis製品に、Acronis Cloudに関する問題が発生した場合の解決方法を説明しています。
この記事の対象製品:
- Acronis Backup Cloud (Release 2016)
- Acronis True Image 2015
- Acronis True Image 2014
(!) Acronis Backup & Recoveryの場合、この記事が適用されません。Acronis Backup and Recovery: Guide on Handling Issues with Enterprise Online Backupをご参照ください。
比較の入った簡単な概要は、このリンクでご覧になれます: Acronis Backup to Cloud and Acronis Online Home Backup Comparison
説明
Acronis True Image Onlineは、Acronis Cloud ストレージを使用したバックアップと同期ができるサブスクリプション・ベースのサービスです。
すべての手順は、この記事に簡単に説明されています: Acronis Online Backup Algorithm
既知の問題
Acronis True Image 2014の場合、作成するアーカイブの数が限られていませんが、Acronis True Image 2011 Homeとそれ以前の場合、一つのアカウントで作成するアーカイブの最大数(Cloud 同期のコンテナを含めて)は5つです。それで、Acronis製品の古いバージョンを使用するとき、もう5つのアーカイブを作成した場合、何か存在するアーカイブを削除しないと、新しいアーカイブが作成できません。
また、Acronis True Image 2013 とそれ以前の場合、一つのマシンには、有効なオンライン バックアップ ボックス(マシンに割り当てられた論理空間)が一つしか存在できません。アカウントにログインしてから、新たなバックアップを作成するか、既に存在するアーカイブの何かを選択し、操作を続けてください。
トラブルシューティング
前に作成したアーカイブが問題なく存在している場合でも、今のところ、システムは必ずしもAcronisのすべての条件に合うとは限りません。セットアップに何か変更があってから、アーカイブが作成できなくなることがあります。問題が発生した場合、前にアーカイブを作成したときから、システムに特定の変更がなかったかどうか、確認してください。例えば、ソフトウェアのアップデート・インストール、新しいルーターなどに注意してください。
上記のステップをすべて実行しても、問題が解決しなかった場合、また、そのステップが発生した問題に該当しない場合、Tier2chatに相談してください。または、以下の情報を収集し、このケースをエスカレートしてください。
情報収集
- 問題が発生したアカウントのメールアドレス、アーカイブ(ボックス)の名前。(!) アーカイブが暗号化された殆どの場合、アーカイブの一貫性を確認するために、そのキーが要求されます。
- 問題が発生したおおよその日時、操作が実行されたおおよその日時、バックアップ・リストアされたデータの量。
- 問題のある各アーカイブの有効なストレージ証明書。証明書がシステム レポート ユーティリティに収集されないので、各ケース個別に(Cloud同期の場合)
Windows: %allusersprofile%\Acronis\TrueImageHome\OnlineBackup and %allusersprofile%\Acronis\SyncAgent\OnlineBackup
Mac: /Library/Application Support/Acronis/TrueImageHome/OnlineBackup
から取得します。
- pingとtracertのログ、ホスト・ポートアクセスの確認メッセージ(telnetを通じる成功した接続が登録されるはずです)。接続をチェックするために、Acronis Cloud Connection Verification Toolを使用してください。
それができない場合、手動でそのレポートを取得する必要があります:
ping <hostname>> C:\ping.log ( <hostname>は、Acronis Cloud Access Ports and Hostnamesに指定されたホスト名に換えてください)
tracert <hostname>> C:\tracert.log ( <hostname>は、Acronis Cloud Access Ports and Hostnamesに指定されたホスト名に換えてください)
telnet <hostname> <port> ( <hostname>と<port>は、Acronis Cloud Access Ports and Hostnamesに指定されたホスト名とそれに関連するポート名に換えてください)
- 場合によって、追加情報。ソースデータの読み取り中に発生したエラーの場合、ローカルデータを使って問題を調べるので、Process Monitorのログが必要です。また、ネットワーク・接続に関する問題の場合、データ転送中の問題を示すWireSharkログを提供してください。
- 問題が発生したマシンのシステム レポート。Acronis True Image 2015: システム レポートの生成 または Acronis True Image 2014: システム レポートの生成の説明に従ってください。何かの理由でその方法に失敗する場合、AcronisInfo ユーティリティを使用してシステム レポートを取得してください。それでも取得できない場合、以下の情報を提供してください:
- %allusersprofile%\Acronis (FTPにアップロードする前に、アーカイブにしてください);
- Windows アプリケーション、システムのイベントログ。