合っているGCCバージョンに切り替えるか、回避方法に従ってください。
この記事の対象製品:
- Acronis Backup 11.5 (Acronis Backup & Recovery 11.5)
- Acronis Backup & Recovery 11
- Acronis Backup & Recovery 10
事象
- LinuxにAcronis Backup をインストールします。インストールが問題なく完了した、と表示されました。
- 製品を起動すると、パーティションもディスクも表示されません。
- 実行モジュールのチェックは、snapapiが存在しないことを示します:
lsmod | grep snapapi
- dmesgの出力のチェックは、GCCに関するエラーを示します:
snapapi26: disagrees about version of symbol struct_module
snapapi26: version magic '2.6.9-67.0.7.ELsmp SMP 686 REGPARM 4KSTACKS gcc-3.2' should be '2.6.9-67.0.7.ELsmp SMP 686 REGPARM 4KSTACKS gcc-3.4'
原因
ご利用のGCCバージョンは、カーネルのコンパイルバージョンに対応しません。
ソリューション
- GCCバージョン切り替えが可能な場合、以下の手順に従ってください:
- 現在のGCCバージョンを確認する:
# gcc --version
- カーネルがコンパイルされたGCCバージョンを確認する:
# cat /proc/version
- 1番が2番と違う場合、対応するGCCバージョンに切り替える:
例えば、
ln -sf /usr/bin/gcc-4.1 /usr/bin/gcc
- 現在のGCCバージョンを確認する:
- GCCバージョン切り替えが不可能な場合、以下の手順に従ってください:
- テキストエディターで /var/lib/dkms/snapapi26/0.7.51/source/dkms.conf を開く。
- ファイル内、この文字列を見つける:
MAKE[0]="make -C ${kernel_source_dir} SUBDIRS=${dkms_tree}/${PACKAGE_NAME}/${PACKAGE_VERSION}/build modules"
CLEAN="make -C ${kernel_source_dir} SUBDIRS=${dkms_tree}/${PACKAGE_NAME}/${PACKAGE_VERSION}/build clean"下記の文字列に変更する:
MAKE[0]="make -C ${kernel_source_dir} CC=/usr/bin/i386-redhat-linux-gcc SUBDIRS=${dkms_tree}/${PACKAGE_NAME}/${PACKAGE_VERSION}/build modules"
CLEAN="make -C ${kernel_source_dir} CC=/usr/bin/i386-redhat-linux-gcc SUBDIRS=${dkms_tree}/${PACKAGE_NAME}/${PACKAGE_VERSION}/build clean"ここのsnapapi26/0.7.51/は、Acronis Backup に使用された最新のバージョンに当たります。
ここの /usr/bin/i386-redhat-linux-gcc は、ご利用のカーネルがコンパイルされたGCCバージョン(cat /proc/version)に当たります。
追加情報
ご不明な点については、ご遠慮なく Acronis カスタマーセンター へお問い合わせください。