はじめに
この記事では、Acronis Backup & Recovery および Acronis Disk Director で WinPE ベースのブータブル メディアを作成しているときに発生した問題に対処する方法について説明します。
Acronis True Image での WinPE ベースのメディア作成に関する問題のトラブルシューティングについては、「Acronis True Image: Troubleshooting WinPE-Based Bootable Media Creation Issues」をご参照ください。
説明
前提条件
- ブータブル メディアを作成する前に、Acronis プラグインを使用して、「Windows Preinstallation Environment」に基づいて必要な準備を行います。
Acronis Backup & Recovery については、ウェブ ヘルプ「Preparation: WinPE 2.x and 3.x」および「Preparation: WinPE 4.0 and WinPE 5.0」をご参照ください。Windows 8.1 をベースにした WinPE 5.0 は、ビルド 38350 以降でのみサポートされます。
Acronis Disk Director については、ユーザー ガイド(「Finding User Guides of Acronis Products」)のセクション 7.1.1.2/8.1.1.2 「WinPE 2.x または 3.0 への Acronis プラグインの追加」をご参照ください。WinPE 4 および 5 はそれぞれ Windows 8 と Windows 8.1 に基づいており、これらのオペレーティング システムは、Acronis Disk Director ではまだサポートされていません。したがって、Acronis Disk Director では WinPE 4 または 5 ベースのブータブル メディアを作成できません。WinPE 3.0 より前の WinPE バージョンはサポートされていないことに注意してください。 - 適切な手順に従います。次のトピックをご参照ください。
Acronis Backup & Recovery: Using Acronis Media Builder to Build WinPE with Acronis Plug-In
Acronis Backup & Recovery 11.5: How to Create a WinPE Bootable Media with ADK (PE 4.0) for Windows 8
Acronis Disk Director 11: Creating WinPE-Based Acronis Bootable Media
ASD WinPE ブータブル メディアの作成
Windows AIK/ADK での WinPE の作成については(後で Acronis プラグインをイメージに追加)、次の適切な手順に従います。
WinPE4.0、WinPE5.0 については、「DISM を使ってイメージをマウントおよび変更する」をご参照ください
WinPE3.x および WinPE2.x については、「DISM を使用してドライバーをオフライン イメージに追加する」をご参照ください - 十分な空き領域があることを確認します。WinPE メディアを作成するには、一時ファイルを解凍する必要があります。したがって、WinPE ベースのメディアの作成を開始する前に、少なくとも 1.5 GB の空き領域をシステム パーティションに確保しておく必要があります。
- Acronis Linux ベースのレスキュー メディアとは異なり、WinPE ベースのメディアは、メディア ビルダ ウィザードから直接 USB フラッシュ ドライブに書き込むことができません。この場合は、メディアの ISO イメージを保存し、ISOtoUSB などのサードパーティ製のユーティリティを使用して、そのイメージをフラッシュ ペンドライブに書き込む必要があります。USB スティックのファイル システムとして FAT32 を選択し、[ブータブル] チェックボックスをオンにします。
トラブルシューティング
- WinPE メディア ビルダを実行する際に権限が必要になることがあります。WinPEメディアビルダの実行時に許可を求められた場合は、[スタート] メニュー、[Acronis] の順に開いて、[ブータブル メディア ビルダ] を右クリックし、[管理者として実行] を選択して、メディア作成の操作を繰り返します。
- カスタム ドライバを追加し、メディア作成に失敗した場合は、カスタム ドライバを挿入せずに WinPE ベースのメディアを作成してみます。この方法でメディアが正常に作成された場合は、追加しようとしたドライバが、Windows AIK/ADK バージョンに対応することを確認します。
- カスタム WinPE ソース ファイルを使用するように選択し、そのファイルがメディア ビルダで認識されない場合は、正しいフォルダが指定されていることを確認します。AIK 3.0 の場合は <抽出された WinPE ファイルへのパス>\ISO、ADK の場合は <抽出された WinPE ファイルへのパス>\media です。たとえば、ADK for Windows 8 または 8.1 をインストールし、「copype x86 c:\winpe_x86」コマンドを使用して WinPE ファイルを抽出した場合、WinPE メディア ビルダで指定するフォルダは C:\winpe_x86\media です。
- まれですが、CD でブータブル メディアを作成することがあります。この場合は、.iso ブータブル メディア ビルダまたは .wim ブータブル メディア ビルダのウィザードの終了時にエラーが発生がする可能性がありますが、メディアは適切に作成されています。
この場合、作成されたメディアは安全に使用できます。問題はウィザードに固有で、結果として作成されるレスキュー メディアは影響を受けません。
問題が解決しない場合は、次の診断情報を収集し、Acronis カスタマー センターにお問い合わせください。
情報収集
- 問題が発生する前のアクションの手順のスクリーンショット。
- AcronisInfo ユーティリティでのシステム レポート。
- メディア ビルダ ウィザードでアプリケーションがクラッシュする場合は、「アプリケーション クラッシュのトラブルシューティング」の手順に従って、MediaBuilder.exe プロセスのクラッシュ ダンプを収集します(たとえば、管理者としてコマンド プロンプトを実行し、「procdump.exe -e -w -ma MediaBuilder.exe」コマンドを実行して、問題を再現します)。
- 問題を再現しながら、プロセス モニタのログを収集します。
- 以前他のバージョンの Acronis ソフトウェアがコンピュータにインストールされていなかったかどうかを指定します。