47076: Acronis Backup: 仮想コンピュータのバックアップのトラブルシューティング ガイド

    この資料では、Acronis Backup Advanced の仮想化ソリューションで仮想コンピュータをバックアップする際に発生した問題のトラブルシューティングを行う手順について説明します。

    ソリューション

    以下の手順に従って、仮想コンピュータのバックアップに関する問題のトラブルシューティングを行います:

    1. 説明」で、仮想コンピュータのバックアップ テクノロジーの説明を確認します。
    2. 既知の問題」で、既知の問題をチェックします。
    3. トラブルシューティング」の手順に従って、問題のトラブルシューティングを行い、その問題を解決します。

    説明

    Acronis Backup Advanced (Acronis Backup & Recovery) で仮想コンピュータをバックアップする際の主なステップは、以下の通りです:

    ベストプラクティス:

    • 仮想コンピュータをハイパーバイザ レベルでバックアップすると、ゲスト OS の負荷を軽減できます。
    • データベース、電子メール サーバーなどのトランザクション アプリケーションが存在する各仮想コンピュータで、休止と VSS が適切に動作している必要があります。
    • バックアップ エージェントに対する負荷が大きくなりすぎないようにしましょう。エージェント for VMware vSphere ESX(i) (仮想アプライアンス)で同時に 5~10 の仮想コンピュータのバックアップを実行する場合は、システム要件を確認してください。エージェント for ESX(i) (Windows)を使用すると、ESX(i) ホストの負荷を軽減できます。また、Acronis Backup 12.5 の場合、同時にバックアップされる仮想コンピュータの合計数を制限することもできます。
    • バックアップを慎重に計画しましょう。過度に使用されるリソースがないように、また、バックアップ サーバーやインフラストラクチャのパフォーマンスが低下しないように、バックアップは複数のエージェント、ホスト、およびストレージノードに分散させ、複数回に分けて行います。

    仮想コンピュータのバックアップの詳細については、次の資料をご参照ください:

    既知の問題

    タイトル エラーメッセージ/コード 分野
    Acronis 仮想化:「仮想コンピュータを開けませんでした」というメッセージが表示されて、仮想コンピュータのバックアップに失敗します 仮想コンピュータを開けませんでした 独立したディスクのある ESX(i) 仮想コンピュータをバックアップできません
    「静止スナップショットを作成できませんでした」または「仮想コンピュータの静止中にエラーが発生しました」というメッセージが表示され、Acronis 製品での VMware ESX/ESXi 仮想コンピュータのバックアップが失敗します 静止スナップショットを作成できませんでした VMware Tools で静止スナップショットを作成できません
    Acronis Backup & Recovery 11 と 11.5:「パラメータの要求中にエラーが発生しました。」や「オブジェクト 'VirtualMachine' をシリアル化できませんでした。」

    パラメータの要求中にエラーが発生しました

    オブジェクト 'VirtualMachine' をシリアル化できませんでした

    CSV のクラスタ化された Hyper-V 仮想コンピュータのバックアップが失敗します
    Acronis Backup & Recovery and Acronis vmProtect: 「処理待ちのタスク 'CreateSnapshot' が失敗しました。理由: File is larger than the maximum size supported by datastore(ファイルがデータストアがサポートする最大サイズを超えています)」というエラーが発生し、仮想コンピュータのバックアップが失敗します

    処理待ちのタスク 'CreateSnapshot' が失敗しました。理由: File is larger than the maximum size supported by datastore(ファイルがデータストアがサポートする最大サイズを超えています)

    ESX(i)仮想コンピュータのスナップショットの問題
    Acronis Backup 11.7/11.5: "Cannot back up this virtual machine because it is replicated"

    この仮想コンピュータはレプリケート済みのため、バックアップできません

    仮想コンピュータの検出
    Acronis Backup 11.5 Virtual Edition for Hyper-V: Backup of Generation 2 Virtual Machines Fails パラメータの要求中にエラーが発生しました 第2世代のHyper-V 仮想コンピュータのサポート
    Acronis Backup Advanced for Hyper-V: Virtual Machines are Unavailable during Snapshot Creation スコープ スナップショットが有効になっているため、Windows でこのシステムのオンライン バックアップを実行できません。これを解決するには、このコンピュータで次のレジストリ値を作成して、スコープ スナップショットを無効にします。 Hyper-V 仮想コンピュータのオフライン バックアップ
    Acronis Backup & Recovery Virtual Edition for Hyper-V: Clustered Virtual Machine Backup Fails with "The cluster shared volume is not locally mounted on this node" クラスタの共有ボリュームは、このノードにローカルでマウントされていません Hyper-V ホストでのクラスタ ディスク検出の問題
    Acronis Backup for VMware: 「このファイルにアクセスする権限がありません。」エラーが表示され、Windows エージェントを使った仮想マシンのバックアップに失敗する場合 ハードディスク 'disk.vmdk' にアクセスできませんでした。 スナップショット作成のプロセス

    トラブルシューティング

    以下の手順に従って、仮想コンピュータのバックアップ エラーの問題のトラブルシューティングを行います。前提条件を確認してから、エラーのトラブルシューティングに進んでください。

    1. 前提条件

    エージェントレス仮想コンピュータのバックアップを適切に動作させるには、次の条件を満たす必要があります。こちらのすべてのステップを完了してから、エラーのトラブルシューティングに進んでください。

    1.1 仮想コンピュータのスナップショットが正常に動作している必要があります

    Acronis ソフトウェアでは、仮想コンピュータのバックアップを作成中にハイパーバイザが実行するスナップショットが使用されています。これらのスナップショットが正常に動作している必要があります。スナップショットの整合性は、次の方法で確認できます。

    ESX(i)

    仮想コンピュータのスナップショットを作成します:

    1. ESX ホストへの vSphere 接続を確立します。
    2. コンピュータを右クリックし、スナップショットを作成して、[ゲスト ファイル システムを休止する] をオンにします。
    3. [仮想コンピュータのメモリのスナップショットを作成する] をオフにして、[OK] をクリックします。

     

    トランザクション アプリケーション(SQL、Exchange など)がインストールされている仮想コンピュータをバックアップする場合、以下の条件も満たす必要があります:

    • ゲスト OS 内に VMware Tools がインストールされている必要があります。
    • VSS サービスはゲスト OS 内で有効にされている必要があります。

    ゲスト OS イベント ログに、スナップショット作成中の VSS 操作に関するエラーまたは警告が記録されている場合は、ゲスト OS 内で発生した VSS の問題のトラブルシューティングを行います。

    ゲスト ファイル システムの休止の問題が原因で、仮想コンピュータのスナップショットに失敗する場合 ([ゲスト ファイル システムを休止する] オプションが指定されていないスナップショットは成功)、トランザクション アプリケーションがインストールされていない仮想コンピュータについては、ゲスト OS の VMware Tools をアンインストールするか、(Acronis Backup Cloud または Acronis Backup 12以降の場合)[仮想コンピュータのボリュームシャドウコピー(VSS)] というバックアップオプションを無効することで問題を回避できます。

    (!)VMware ESX(i) 仮想化プラットフォームに制限があるのでご注意ください。VMware vSphere で、物理互換モードでは、フォールト トレラント仮想コンピュータ、独立したディスク、および Raw デバイス マッピング(RDM)ディスクのスナップショットはサポートされません。この制限を解除するには、ゲスト OS にエージェントをインストールしてください。

    Hyper-V

    Hyper-V サーバーの VSS スナップショットを作成し、Hyper-V VSS ライターにエラーがないことを確認します。「Using DiskShadow to Determine Issues with VSS」の手順に従って、Microsoft Hyper-V VSS ライターを検証して VSS スナップショットを作成します。

    トランザクション アプリケーション(SQL、Exchange など)がインストールされている仮想コンピュータをバックアップする場合、以下の条件も満たす必要があります:

    • ゲスト OS 内にHyper-V Integration Services がインストールされている必要があります。
    • VSS サービスはゲスト OS 内で有効にされている必要があります。

    (!)VMware ESX(i) 仮想化プラットフォームに制限があるのでご注意ください。Microsoft Hyper-V では、ホスト システムへのパススルー ディスクは制御できません。そのため、Microsoft Software Shadow Copy Provider では、エージェント for Hyper-V にパススルー ディスクのスナップショットを提供できません。この制限を解除するには、ゲスト OS にエージェントをインストールしてください。

    1.2 適切なライセンスを使用する必要があります

    仮想コンピュータのエージェントレス バックアップを実行するには、次のいずれかのエージェントがインストールされている必要があります:

    • エージェント for ESX(i) (仮想アプライアンス)または エージェント for VMware(仮想アプライアンス)
    • エージェント for ESX(i) (Windows)または エージェント for VMware(Windows)
    • エージェント for Hyper-V

    これらのエージェントを動作させるために、Acronis Backup (Advanced) for Virtual Host のライセンスが必要です。1 つのライセンスは1 つの物理ホストに対して有効です。

    1.3 十分な権限を与える必要があります

    インストール後にユーザーが変更された場合は、仮想コンピュータをバックアップするための十分な権限をエージェント ユーザーとバックアップ ユーザーに付与してください。

    ESX(i):

    VMware ESX(i) 仮想コンピュータをバックアップするには、エージェント for vCenter/ESX(i) ホスト接続で指定するユーザーは、「VM のバックアップと復元の権限」ヘルプ トピックに示されている権限を持っている必要があります。

    また、使用する ESX(i) ホストの TCP ポートがすべての操作に対して開いていることも確認してください。こちらの「前提条件」ヘルプ トピックをご参照ください。

    Hyper-V:

    クラスタ化された Hyper-V コンピュータをバックアップするには、ユーザーはドメイン ユーザーであり、すべてのクラスタ ノードに対する管理権限を持っている必要があります。インストール後にユーザーが変更されている場合は、すべてのバックアップと復元のタスクでユーザーを明示的に指定する必要があります。詳細については、「クラスタ化された Hyper-V コンピュータのバックアップ」ヘルプ トピックをご参照ください。

    上記のステップをすべて実行しても問題が解決しなかった場合は、エラーのトラブルシューティング手順に進んでください。

    2. エラーのトラブルシューティング

    エラーメッセージを見つけて分析し、問題を解決しましょう。こちらのすべてのステップを完了、情報収集の手順に進む前に、こちらのすべてのステップを完了してください。

    2.1 失敗した仮想コンピュータとエラーメッセージを特定します

    仮想コンピュータのバックアップ エラーに対応するエラー メッセージを探します。

    バックアップ計画のエラーの詳細に表示されている「TOL cumulative completion result」というエラー メッセージは一般的なエラーなので、ご注意ください。失敗した具体的なタスクに対応するエラーを見つける必要があります。

    ログでエラー イベントを検索するか、失敗したアクティビティを開いて、失敗したタスクとそのログを探します。

    エラー メッセージの情報に基づいて、バックアップできなかった仮想コンピュータを明らかにします。エラー メッセージの情報だけでは問題を解決できない場合は、前提条件の手順で説明したエージェントレス バックアップ条件をこの仮想コンピュータが満たしていることを確認した上で、ステップ 2.2 に進みます。

    2.2 仮想コンピュータのバックアップで失敗する段階を検出し、トラブルシュートします

    ログのエラー メッセージに従って、エラーが発生したバックアップの段階を特定します。

    2.2.1 スナップショットの作成

    この段階では、エージェントはホストにスナップショットを作成するよう要求し、ホストはスナップショット作成を実行します。

    (Acronis Backup 11.5/11.7 またはそれ以前のバージョンの場合のみ)新しいバックアップ計画を作成し、バックアップ ソースに移動します。仮想コンピュータを選択し、この仮想コンピュータの [ディスクの一覧表示] をクリックします。これにより、バックアップ中に作成されるときと同じ方法で仮想コンピュータのスナップショットが自動的に作成されます。

    (Acronis Backup Cloud および Acronis Backup 12 またはそれ以降のバージョンの場合)vSphere クライアントを使用して、必要な仮想コンピュータの静止スナップショットを手動で作成します。

    メッセージに接続エラーが含まれている場合は、必要な許可がユーザーに付与されているかどうか、およびホストで必要なポートが開いているかどうか再確認します。ステップ 1.3 に戻ってください。

    エラーを分析し、ステップ 2.3 で既知の問題を確認します。

    スナップショット作成中にエラーが表示されず、すべてのディスクが適切に表示されている場合は、エラーは別のバックアップ ステージで発生しています。次のステップに進んで、トラブルシューティングを続行してください。

    2.2.2 仮想コンピュータの再構成(ESX(i) 仮想コンピュータのバックアップに対してのみ適用可能)

    この段階では、仮想ディスクまたはそのリンクがエージェントに接続されます。仮想アプライアンスまたはエージェント for VMware (Windows) を使った LAN フリー バックアップの場合、仮想ディスクは、仮想アプライアンスが含まれるフォルダに接続され、表示されます。考えられるエラーの原因は次のとおりです:

    この段階で、仮想コンピュータの追加の構成ファイルもデータストアからダウンロードされます。バックアップが「追加のファイルをダウンロードできませんでした」のようなエラーで失敗する場合、これは、エージェントが仮想コンピュータの追加の構成ファイル(.vmx、.nvram)にアクセスできなかったことを意味します。エラー メッセージで指定されているパス(http://VC-hostname/FolderName/FileName)をインターネット ブラウザにコピーし、エラー メッセージで示されているファイルをダウンロードできることを確認します。ダウンロードに失敗した場合は、次の記事をご参照ください: VMware ナレッジベースの資料

    仮想ディスクをデータストアに適切にコピーでき、エラーの原因がまだ不明の場合は、次のステップに進んで、トラブルシューティングを続行してください。

    2.2.3 仮想コンピュータのデータのバックアップ

    この段階で、データが仮想ディスクから読み取られます。

    vdisk ファイルシステムにエラーがある場合、仮想ディスクからデータを読み取ると、エラーが発生することがあります。ゲスト OS のファイルシステムの整合性を調べて、適宜、こうしたエラーのトラブルシューティングを行いましょう。この場合は、こちらの資料をご参照ください: Acronis 製品を使用した操作が「Run list corrupted」または「MFT bitmap corrupted」で失敗する

    バックアップが LAN 経由で行われている場合、ネットワーク エラーまたはファイル読み取りエラーが表示されるときは、仮想ディスクがあるデータストアを制御するESXi ホストとエージェントの間の接続のトラブルシューティングを行います。

    それでも問題が解決しなかった場合は、次のステップに進みます。

    2.2.4 リンクまたはディスクがエージェントから削除されます(ESX(i) 仮想コンピュータのバックアップに対してのみ適用可能)

    この段階では、仮想アプライアンスは、バックアップ済みの仮想ディスクをアプライアンスの仮想コンピュータの構成から削除します。データストアにあるアプライアンス フォルダのディスクがロックされていないこと、およびアプライアンスがそのディスクにアクセスして削除できることを確認します。

    2.2.5 スナップショットの統合(ESX(i) 仮想コンピュータのバックアップに対してのみ適用可能)

    バックアップの最後の段階では、ESX(i) エージェントは、スナップショットを削除して統合し、.vmdk デルタファイルを削除するように ESX(i) ホストにコマンドを送信します。この段階でバックアップに失敗した場合は、バックアップ中の仮想コンピュータのデータストア フォルダには、バックアップエラーのため統合されていないスナップショット、またはデルタファイルが残ります。 

    vSphere コンソールで、この仮想コンピュータのスナップショットに対して統合が適切に動作していることを確認します。

    エラー メッセージの情報だけでは問題を解決できない場合は、ステップ 2.3 に進んでください。

    2.3 既知の問題を確認します

    ログで必要なエラーメッセージを探します。既知の問題セクションで、既知のソリューションを確認します。

    既知のソリューションを適用しても問題が解決しなかった場合、前提条件の手順に移動して、別の問題としてトラブルシューティングを行います。

    上記の手順をすべて実行しても問題が解決しなかった場合は、情報収集の手順に進んでください。

    3. 情報の収集

    以下の情報を収集し、Acronis カスタマー センターへお問い合わせください

    3.1 ハイパーバイザのバージョン

    3.2 システム情報(Acronis システムレポート)

    Hyper-V: Hyper-V ホスト および エラーが発生した仮想コンピュータのゲスト OSの両方からシステム レポートを収集します。

    ESX(i): エージェント および エラーが発生した仮想コンピュータのゲスト OSの両方からシステム レポートを収集します。

    3.3 追加情報

    仮想コンピュータのバックアップに関するトラブルシューティングを行うために、追加情報を収集するよう求められる場合があります。

    Hyper-V:

    ESX(i):

    追加情報

    仮想コンピュータのエージェントレス バックアップに失敗する場合は、回避策として、ゲスト OS にエージェントをインストールし、システムまたはファイルをバックアップできます。

    You are reporting a typo in the following text:
    Simply click the "Send typo report" button to complete the report. You can also include a comment.
    CAPTCHA
    This question is for testing whether or not you are a human visitor and to prevent automated spam submissions.
    6 + 7 =
    Solve this simple math problem and enter the result. E.g. for 1+3, enter 4.