ESX ホストを追加してから、コンピュータまたはダイナミックグループをバックアップします。
この資料は、以下の製品に該当します。
- Acronis Backup for VMware 9 (Acronis vmProtect 9)
はじめに
最初に、ESX(i) ホスト(複数可)を追加する必要があります。Acronis Backup for VMware 9: ESX(i) ホストの追加 をご参照ください。
解決法
[>] および [<] ボタンを使用してバタフライ コントロールの左側から右側にコンピュータを移動して、仮想コンピュータ(または vApps)を選択します。右側のリストに、バックアップ対象として選択されたすべての仮想コンピュータが表示されます。このバックアップ リストに VM を追加するには [>] ボタンを使用し、リストから VM を削除するには [<] ボタンを使用します。VM をダブルクリックして選択することもできます。
コンピュータのダイナミック グループをバックアップするには、ツリー内の上部ユニット(ESX(i) ホストまたは VM フォルダなど)を選択し、同じ [>] ボタンで右側のリストに移動します。その結果、対象グループ内で稼動するすべてのコンピュータが自動的にバックアップ リストに含められます。さらに、このグループで作成された新しいコンピュータは、現在のバックアップ タスクによって自動的にバックアップされます。
バックアップの実行時期
- バックアップのスケジュールを作成する
- スケジュールを作成せず、必要に応じて実行する
バックアップ先
- Cloud Backup Storage
- 最近使用したロケーション
- ローカル フォルダ
- ネットワーク フォルダ
- FTP サーバー
- SFTP サーバー
お使いの Acronis Backup for VMware 9 (Acronis vmProtect 9) エージェントにライセンスが追加されていない場合、バックアップの保存先は Acronis Cloud Backup Storage に限定されます。
(!) ただし、地域によっては、Acronis Backup for VMware 9 (Acronis vmProtect 9) Cloud Backup Storage を使用できない可能性もあります。「Acronis オンライン ストレージ: サポートされている国(英語)」をご参照ください。
(!) Acronis Cloud Backup Storage のアプリケーション アウェア バックアップでは、「バックアップのベリファイ」操作と「バックアップから VM を実行」操作はできないことに注意してください。
アプリケーション アウェア バックアップの設定
Microsoft Exchange Server アイテム、Microsoft SQL Server データベース、Microsoft SharePoint Server データまたは Microsoft Active Directory の復元を実行する前に、バックアップが「アプリケーション アウェア」になるように設定する必要があります。左側の VM リストから、MS Exchange Server、MS SQL Server、MS SharePoint Server、MS Active Directory を実行する特定の VM を選択し、その VM のドメイン管理者の資格情報を指定します。アプリケーションが実行されている複数の VM を追加できます。
アプリケーション アウェア バックアップを有効にするには、MS Exchange Server、MS SQL Server、MS SharePoint Server、MS Active Directory を実行している選択した VM に対するゲスト OS のログイン資格情報を指定する必要があります。つまり、ドメイン管理者の権限を持つユーザーを指定する必要があります。Acronis Backup for VMware 9 (Acronis vmProtect 9) では、エージェントなしのモードで VM データが評価されるので、Windows Server 2008 で導入されたユーザー アカウント制御(UAC)テクノロジはネイティブではサポートされません。そのため、ユーザーに対して UAC を有効にする場合は、考えられる次の解決策をお勧めします(どちらか片方を適用できます)。
- 指定したユーザーに対して UAC を無効にする。たとえば次のように、ドメイン グループ ポリシーを使用して UAC を有効また無効にすることができます。
- UAC が無効にされている別のユーザーを指定する。たとえば、デフォルトで UAC が無効になっているビルトイン ドメイン管理者アカウントを使用することが考えられます。
- 小さな(最大 30 MB)の Acronis Backup エージェントを VM 内にインストールします。そのためには、Acronis Backup for VMware 9 (Acronis vmProtect 9) インストール パッケージを実行し、メニューから [コンポーネントの展開] オプションを選択して、Acronis Backup エージェントの .msi コンポーネントを展開し、UAC が有効になっているサーバーに Agent をインストールします。これにより、UAC の状態と関係なく、ドメイン管理者権限を持つ任意のドメイン ユーザーを使用することができます。
Acronis Backup for VMware 9 (Acronis vmProtect 9) はクラスタ対応のソフトウェアではありませんが、Exchange クラスタ ノードのアプリケーション アウェア バックアップを実行できます(Exchange 2003 SP2 以降のバージョンに対応)。バックアップの際、Acronis Backup for VMware 9 (Acronis vmProtect 9) は、特定の VM で使用できる Exchange データベース(Exchange クラスタのノード)を特定の時間にバックアップできます。SCC、CCR、DAG など、Exchange クラスタには多数の種類があり、それぞれに固有の仕様があるため、アプリケーション アウェア オプションでバックアップする VM から Exchange データベースのデータに実際にアクセスできることを確認する必要があります。トランザクション ログの切り捨てオプションも同様に対処してください。アクセスできるデータベースに対してのみ切り捨てが行われます。
たとえば、Exchange 2010 DAG クラスタの場合、各ノードでアクティブ データベースとパッシブ データベース(他のノードのデータベースのコピーなど)をホストできるため、どのノードでもバックアップできます。すべてのノードからアクセスできるため、これらのデータベースはすべて適切にバックアップされます。この場合、アクティブとパッシブの両方のデータベースのログが切り捨てられることに注意してください。
このルールの例外は SCC クラスタです。SCC クラスタでは、データベースは共有ストレージ上にあるため、VM データへのアクセスに使われている vStorage API ではアクセスできません。SCC クラスタはサポート対象外です。
バックアップから Exchange データベースを展開して障害発生時点に復元すると、データベースはバックアップ コピーに置き換えられ、トランザクション ログもロールアップされます。その後、最新のデータベースを展開して、既存のトランザクション ログをこのコピーに適用します。欠けているトランザクション ログがある場合、ロールアップを行うことはできません。