Linux向けのAcronisバックアップソフトウェアで問題が発生し、調査を行う場合、Acronis カスタマーセンターはLinuxシステムの詳細情報を必要とすることがあります。以下では、このような情報を含むレポートを取得する方法を説明します。
Acronis エージェント for LinuxをGUI(グラフィカル ユーザー インターフェイス)環境で使用している場合:
- 管理コンソールを開き、問題の発生しているシステムにインストールされているAcronis エージェントに接続します。
- [ヘルプ] -> [<コンピュータ名> からシステム情報を取得する] を選択します。
- お客様のご利用環境により、レポートの取得に数分かかる場合があります。レポートが完成した後、ローカル ディスク、もしくはネットワーク フォルダを保存先として指定し、OKをクリックします。
Acronis エージェント for Linuxをシェル環境で使用している場合:
- root 権限で以下のコマンドを実行します:
#acrocmd sysinfo --loc=/full_path_to_report/file_name
(!) 上記の /full_path_to_report/file_name にはLinux システムレポートの保存先とファイル名を入力してください。
- コマンドが完了したら、「処理は正常に成功しました。」というメッセージが表示されます。
何らかの理由で上記のコマンドが機能しない場合は、bashスクリプトを実行し、情報を直接取得してください:
#/usr/lib/Acronis/BackupAndRecovery/systeminfo
レポートは自動的に /var/lib/Acronis/sysinfo/ ディレクトリに保存されます。
まだこのコンピュータに Acronis Cyber Backup がインストールされていない場合:
インストールファイルから AcronisinfoUtility を取り出します。
- 最新ビルドの Linux エージェント(例えば、Acronis_Backup_12.5_64-bit.x86_64)を取得し、個別のフォルダに置きます。
- unzip コマンドを使って、アーカイブを解凍します:
unzip AcronisBackup_12.5_64-bit.x86_64
- 解凍の際にできたファイルの入っているフォルダに移動します。
- BackupAndRecoveryAgent-***.rpm を解凍します。例えば:
7z x BackupAndRecoveryAgent-12.5.9010-1.x86_64.rpm
- BackupAndRecoveryAgent-****.cpio を解凍します。例えば:
7z x BackupAndRecoveryAgent-12.5.9010-1.x86_64.cpio
- /usr/lib/Acronis/BackupAndRecovery へ移動し、systeminfo ファイルを探します:
cd /usr/lib/Acronis/BackupAndRecovery
- これはシェルスクリプトです。このスクリプトを問題が発生しているコンピュータにコピーし、実行します。
Acronis Cyber Backup (Advanced) 11.7 の場合:
例: AcronisBackupAdvancedLinux64_11.7_en-US.x86_64)
- unzip コマンドを使用して、解凍します:
unzip AcronisBackup_12.5_64-bit.x86_64
- 解凍の際にできたファイルの入っているフォルダに移動します。
- AcronisBackupAgentL**** を解凍します。
- BackupAndRecoveryAgent-11.7****.rpm を解凍します。
- BackupAndRecoveryAgent-11.7****.cpio.gz を解凍します。
- BackupAndRecoveryAgent-11.7****.cpio を解凍して、そのフォルダに移動します。
- /usr/lib/Acronis/BackupAndRecovery に移動し、systeminfo ファイルを探します。
- これはシェルスクリプトです。このスクリプトを問題が発生しているコンピュータにコピーし、実行します。
Acronis Cyber Backup (Advanced) 11.5 の場合は、インストーラーから AcronisinfoUtility を取り出します:
- 最新ビルドのLinux エージェント(例えば、ABR11.5_en-US.x86_64)を取得します。
- 7-Zip を使用して、アーカイブとして解凍します。そのフォルダに移動します。
- BackupAndRecoveryAgent-11.5****.rpm フォルダを解凍し、そのフォルダに移動します。
- cpio ファイルを解凍し、そのフォルダに移動します。
- それから、/usr/lib/Acronis/BackupAndRecovery に移動し、systeminfo ファイルを探します。
- これはシェルスクリプトです。このスクリプトを問題が発生しているコンピュータにコピーし、実行します。
追加情報
システムレポートには、以下の情報が含まれます:
- /etc, /usr/lib, /var/lib からのAcronis フォルダ
- acrocmd.txt - ディスクに関する情報
- agent.txt - Acronis エージェントのステータスに関する情報
- BackupAndRecovery.config - Acronis Cyber Backup の構成
- boot.txt - /boot ディレクトリに関する情報
- config-3.5.0-17-generic - カーネルの構成に関する情報
- crontab.txt - スケジュールされた Acronis タスクに関する情報
- df.txt - ファイルシステムの種類に関する情報
- dkms.txt - Acronis の SnapAPI モジュールに関する情報
- dmesg - デバイスのドライバに関する情報
- dmsetup_table.txt - デバイス マッパー (device-mapper) ドライバを使用する論理デバイスに関する情報
- dpkg_packages.txt - インストールされているパッケージに関する情報
- fdisk.txt - ディスクに関する情報
- fstab - ファイルシステムに関する情報
- gcc.txt - gcc のバージョンに関する情報
- ifconfig.txt - ネットワーク インターフェイスの構成に関する情報
- iptables.txt - Linux カーネルのファイアウォールの構成に関する情報
- issue.txt - Linux のディストリビューションおよびバージョンに関する情報
- lvdisplay.txt - 論理ボリュームに関する情報
- mms.txt - Acronis Managed Machine サービスのステータスに関する情報
- netstat.txt - ネットワーク接続に関する情報
- parted.txt - ディスクのマッピングに関する情報
- ps.txt - 実行中のプロセスに関する情報
- pvdisplay.txt - 物理ボリュームに関する情報
- resolv.txt - DNS リゾルバ用の構成ファイル
- snapapi_make.log - Acronis の SnapAPI モジュールの構成のログ
- summary.txt - システムに関する情報
- trueimage-setup.txt - Acronis の構成に関する情報
- uname.txt - システムに関する情報
- vgdisplay.txt - ボリュームのグループに関する情報
- vmstat.txt - 仮想メモリの統計に関する情報