42708: Acronis Backup: MFT、RunList、Blockビットマップもしくはインデックスが破損していると、バックアップはセクタ単位モードが強制されます

    Last update: 18-08-2020

    事象

    バックアップ完了後、ログに、バックアップがセクタ単位のモードに切り替わったというメッセージが出力されます。セクタ単位でのバックアップは、デフォルトのバックアップ方法よりも所要時間が長くなります。

    ログに表示されるメッセージの例:

    エラーコード: 46
    モジュール: 7
    行情報: a5695862aaf8e75e
    フィールド: パーティションID : 219
    メッセージ: セクタ単位モードが強制されています。
    --------------------
    エラーコード: 28
    モジュール: 7
    行情報: 89d94b01b483dcca
    フィールド:
    メッセージ: Runlist が破損しています。

    あるいは

    --------------------
    エラーコード: 46
    モジュール: 7
    行情報: a5695862aaf8e75e
    フィールド: パーティションID : 227
    メッセージ: セクタ単位モードが強制されています。
    --------------------
    エラーコード: 22
    モジュール: 7
    行情報: 89d94b01b483dcdb
    フィールド:
    メッセージ: ブロック ビットマップが破損しています。

    あるいは

    --------------------
    エラーコード: 46
    モジュール: 7
    行情報: a5695862aaf8e75e
    フィールド: パーティションID : 997
    メッセージ: セクタ単位モードが強制されています。
    --------------------
    エラーコード: 37
    モジュール: 7
    行情報: 89d94b01b483de5a
    フィールド:
    メッセージ: インデックスが破損しています。

    あるいは

    --------------------
    エラーコード: 46
    モジュール: 7
    行情報: a5695862aaf8e75e
    フィールド: パーティションID : 845
    メッセージ: セクタ単位モードが強制されています。
    --------------------
    エラーコード: 24
    モジュール: 7
    行情報: ef8b1618a4c0dd9c
    フィールド:
    メッセージ: MFT ビットマップが破損しています。

    あるいは

    イベントコード: 46
    モジュール: 7
    行情報: a5695862aaf8e7b0
    フィールド:
    メッセージ: セクタ単位モードが強制されています。
    --------------------
    イベントコード: 11
    モジュール: 7
    行情報: 6b426cba4c49b72b
    フィールド:
    メッセージ: FAT が破損しています。
     
    あるいは

    エラー 0x70036: ファイルシステムが壊れています。高速増分/差分バックアップは無効で、ファイル フィルタは機能していません。
    2020-08-04T02:55:34:665-05:00 20476 I0007002E: service_process(30956): エラー 0x7002e: セクタ単位モードが強制されています。
    | トレースレベル: 情報
    | 行: 0x8ba4fa0bac28c2ba
    | ファイル: d:\377\core\resizer\archive3\backup_partition.cpp:1383
    | 関数: resizer::Archive3ImageBuilder::BackupPartitions
    | ボリューム: C:
    | fstype: NTFS
    | $モジュール: disk_bundle_vsa64_23094
    |
    | エラー 0x70018: MFT ビットマップが破損しています。
    | 行: 0xef8b1618a4c0dd9b
    | ファイル: d:\377\core\resizer\ntfs\fs_ntfs_misc.cpp:61
    | 関数: resizer::NTFSProcessor::FileRecord::Load
    | $モジュール: disk_bundle_vsa64_23094

    ソリューション

    一般的なソリューション

    このセクションのソリューションは、この記事のすべての問題に対して有効と見なされます。他のステップを実行する前に、このセクションのソリューションを試すことを推奨します:

    • chkdsk を使って、(ゲスト)OS 内のすべてのファイルシステムをチェックします。詳細については、ソリューション #1「Runlist が破損しています」をご参照ください。 
      • (!)  一部のファイルシステム(SystemReserved や RECOVERY など)が隠されている可能性もあります。このようなパーティションを chkdsk でチェックできるようになるには、そのパーティションにドライブ文字を割り当てる必要があります。
    • 仮想コンピュータの場合は、ゲスト OS 内の VMWare Tools または Hyper-V 統合サービスを再インストールしてから、システムを再起動します。

    上記のステップを実行しても問題が解決しなかった場合は、以下のソリューションに進んでください。

    具体的なシナリオ

    1. Runlist が破損しています。

    原因:

    バックアップした仮想コンピュータ内のファイルシステムの整合性が原因で、Acronis 製品からファイルの読み取りができず、セクタ単位のバックアップが開始されたことが考えられます。

    ソリューション:

    この問題を解決するために、Windowsに組み込まれているユーティリティでファイルシステムのチェックを行ってください。仮想コンピュータ上のすべての論理ボリュームで CHKDSK ユーティリティを実行してください:

    • コマンドプロンプトを開きます ([スタート] -> [ファイル名を指定して実行] -> cmd);
    • 次のコマンドを入力します: chkdsk DISK: /r
      (上記の DISK の代わりに、チェックを行うパーティションのドライブ文字を入力します) 
      (!)  C: ドライブのチェックを行った場合、コンピュータの再起動が必要となる場合があります。すぐに再起動することができない場合は、/r パラメータを除いて chkdsk を実行してください。チェックディスクを行った結果、問題が見つからなかった場合は、改めて chkdsk /r を実行する必要はありません。その場合、以下のセクションに有効な回避策が載っていないか参照してください。

    2. インデックス(あるいは、MFT ビットマップ)が破損しています。

    原因:

    バックアップ時、仮想コンピュータに高い負荷がかかっていた場合、稀に上記のメッセージが出力されることがあります。 NTFS のジャーナルに記録されているデータがボリュームに書き出されていないため、ファイルシステムが破損していると認識され、Acronis 製品が NTFS のジャーナルを正常に読み取ることができず、ディスクにデータを書き出すことを要求します。このような場合、バックアップは強制的にセクタ単位で実行されます。

    回避策:

    Windows 2008 R2 にデフォルトでインストールされている、Shadow Copy Optimization Writer (http://msdn.microsoft.com/en-us/library/bb968827%28VS.85%29.aspx#shadow_copy_optimization_writer) という特定のVSSライタが原因です。 この VSS ライタがスナップショットの修正を行うことが原因で事象が発生するため、VMware Tools で処理されないようにこの VSS ライタを無効にします。特定の VSS ライタを無効にする手順については、以下のVMwareの資料をご参照ください: 

    https://kb.vmware.com/s/article/1031200

    その手順を要約すると、バックアップを行っている Windows 2008 R2 / SBS 2011 の仮想コンピュータで、vmbackup.conf %ALLUSERSPROFILE%\Application Data\VMware\VMware Tools\  というファイルを作成する必要があります。メモ帳でこのファイルを開き、以下の文字列を追加します:

    Shadow Copy Optimization Writer

    それから、VMware Tools サービスを再起動し、再度この仮想コンピュータのバックアップを実行します。

    上記に示されている手順は、問題が修正されるまでの回避策です。メッセージを無視するか、上記の手順を使用し、問題を回避してください。 メッセージを無視する場合は、このようなメッセージが出力された際に取得したバックアップから、ファイル/フォルダ単位での復元ができない可能性があることをご了承ください(ランダムに発生する事象であるため、すべてのケースにおいてファイル/フォルダの復元ができなくなってしまうことはありません)。 エラーが発生している場合でも、詳細復元を目的として、仮想コンピュータ全体を復元することや、バックアップから仮想コンピュータを起動すること([バックアップから VM を実行] オプションの使用)ができます。