36979: Acronis vmProtect: 仮想アプライアンス上のウェブコンソールへの接続速度が遅いか接続できません

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Last update: 06-10-2015

ESX(i) ホストで仮想アプライアンスとして実行されているウェブコンソールに接続しようとします。接続が確立されないか、ウェブコンソールの UI が読み込まれるまでに数分かかります。仮想アプライアンスまたは特定の 1 つのログを再インストールすることでこの問題を解決できます。

この資料は、以下の製品に該当します。

  • Acronis vmProtect 7
  • Acronis vmProtect 8

事例

ESX(i) ホスト上で仮想アプライアンスとして実行されている Acronis vmProtect エージェントのウェブコンソールに接続しようとします。接続を確立することができないか、インターフェイスが読み込まれるまでに長い時間がかかります。

原因

Acronis vmProtect7 : 最も可能性の高い原因として、仮想アプライアンス上に 1 つの大きなログ(wcs.log)があり、そのためにエージェントの機能速度が低下していることが考えられます。

Acronis vmProtect8 : 大きなログ(wsc.log)の問題は、Acronis vmProtect8では修正されていますので、他のファイルがストレージの容量を著しく消費していることが考えられます。

解決法

次の 2 つの解決法を使用できます。

  1. 既存の仮想アプライアンスを ESX(i) または vCenter ホストから削除します。その後、仮想アプライアンスを再インストールします。
  2. (Acronis vmProtect  7のみ有効)または、ESX(i) ホスト上の仮想アプライアンスから wcs.log を削除します。これを行うには、次の手順を実行します。
    1. vSphere インフラストラクチャクライアントを使用して ESX(i) ホスト/vCenter に接続し、インストール済みの実行中の仮想アプライアンスをクリックします。
    2. [コンソール] タブ(仮想アプライアンスの GUI)に移動し、Ctrl+Shift+Alt+Space+F1 キーを押してから Alt+F2 キーを押します。
    3. 表示されるコマンドラインに次のコマンドを入力します。

      cd /var/lib/Acronis/vmProtect(Enter キーを押します)

      rm -f wcs.log(Enter キーを押します)

    4. Alt+F1 キーを押し、仮想アプライアンスの GUI に戻ります。
    5. 仮想アプライアンスを再起動します。
  3. または、/var/log/messages と、 /tmp/core ファイルのサイズを確認し、これらのファイルを削除します: 

   1.  http://winscp.net/eng/download.php から、WinSCPユーティリティをインストールします。WinSCP (Windows Secure CoPy)は、無料かつオープンソースのSFTPであり、MisrosoftWindowsのFTPクライアントです。 ローカル/リモート間で安全にファイルを転送することができます。また  WinSCPはファイルの管理や同期を可能にします。 

   2. vSphere クライアントにログインし、Acronis vmProtect 仮想アプライアンスのコンソールを開きます。IPアドレスを確認します

   3.CTRL-SHIFT-ALT-SPACE-F1を押してから、 ALT-F2 を押します(コマンドラインインターフェイスが表示されます)。

   4.コンソールで、以下のコマンドを実行します:  /bin/sshd

   5.WinSCPユーティリティをインストールしたマシンで、このユーティリティを実行します。

   6.ホストマシンの欄に、 Acronis vmProtect 仮想アプライアンス のIPアドレス(手順2で確認したIPアドレス)を入力し、vSphereコンソールでも同様の操作を行いま す。ログイン名とパスワードは、デフォルトでroot:root に設定されています(設定>Agentのパスワードから設定を変更している場合、パスワードはデフォルトのものと異なります)。

  7.プロトコルをSCPに設定し、ログインをクリックします。

  8.アプライアンスの操作を行うためのウィンドウが表示されます(Windowsのコマンド画面のような画面が表示されます)。  /tmp/coreファイル (存在する場合)と、 /var/lib/Acronis/vmProtect/フォルダを検索し、これらのファイル/フォルダをコピーし、zip形式に圧縮してください。 圧縮したファイルをAcronisカスタマーセンターに送信してください。 この情報は、問題が発生した原因と、今後同様の症状の発生を避けるための調査を行うために使用されます。

  9.WinSCPのインターフェイスから、 /tmp/core と /var/log/messages のファイルを削除します。

 10. こちら からlighttpd.conf ファイルを解凍し、WinSCPのインターフェイスから、/etc/lighttpd/フォルダ内の既存のファイル(無効なファイルであるため、ファイルのサイズは0と表示されるはずです)を上書きします。

 11.仮想アプライアンスを再起動します。

 12.上記の手順を実行しても問題が解決しない場合は、手順8で収集した情報を、Acro nisカスタマーセンターへ送信してください。

 

 

詳細情報

大きなログ(wcs.log)の問題は、Acronis vmProtect 8にて修正されています。 Acronis vm Protect 8には、ログのアーカイブ機能が実装されており、ログが肥大化してしまうことを防ぐことができます。 /var/log/messages のサイズが大きくなってしまう事象については、次期以降のAcronis vmProtectにて修正予定です。

 

Acronis vmProtect 8もご参照ください。