この資料では、考えられる原因と解決法を示します。
この資料は、以下の製品に該当します。
- Acronis vmProtect 7
- Acronis vmProtect 8
- Acronis Backup for VMware 9 (Acronis vmProtect 9)
事例
以下のエラーがログに記録され、Exchange 対応バックアップが失敗します。
16 エラー 1/13/12 5:19:25 PM Microsoft Exchange データベースのベリファイを準備できませんでした。
追加情報:
--------------------
エラーコード: 368
モジュール: 149
LineInfo(行情報): 4db9605401c151e5
フィールド:
メッセージ: Microsoft Exchange データベースのベリファイを準備できませんでした。
--------------------
エラーコード: 358
モジュール: 149
LineInfo(行情報): 4db9605401c1509b
フィールド:
メッセージ: VSS メタデータが見つからないか破損しています。
--------------------
エラーコード: 1001
モジュール: 460
LineInfo(行情報): df98e120ab10cc45
フィールド:
メッセージ: MsExchange VSS ライターのメタデータを解析できませんでした。
--------------------
エラーコード: 1003
モジュール: 460
LineInfo(行情報): df98e120ab10cc2d
フィールド:
メッセージ: 予期された XML タグが見つかりません: WRITER_COMPONENTS
または、次のログが記録されます。この特定のエラーの場合は、解決法 3 をご参照ください。太字の行に注意してください。
タスク 'Exchange' が失敗しました: 'バックアップタスクスクリプトの作成に失敗しました。
追加情報:
--------------------
エラーコード: 3
モジュール: 435
LineInfo(行情報): 555b5abba09501ab
フィールド:
メッセージ: バックアップを作成できませんでした。
--------------------
エラーコード: 32786
モジュール: 114
LineInfo(行情報): 28314c961de7d3ba
フィールド:
メッセージ: バックアップの準備に失敗しました。
--------------------
エラーコード: 353
モジュール: 149
LineInfo(行情報): a71592046cb2c5f3
フィールド:
メッセージ: グループをバックアップできませんでした。
--------------------
エラーコード: 2
モジュール: 218
LineInfo(行情報): 338a407ad20e0987
フィールド:
メッセージ: Error occurred while running the backup and recovery engine.(バックアップおよび復元エンジンの実行中にエラーが発生しました。)
--------------------
エラーコード: 367
モジュール: 149
LineInfo(行情報): 63216460909351a3
フィールド: コマンド : --check-env
メッセージ: ゲストシステム上のエージェントがリクエストを処理できませんでした。
--------------------
エラーコード: 1
モジュール: 470
LineInfo(行情報): dd1e7a681d3fe6a8
フィールド: $module : C:\DOCUME~1\ADMINI~1\LOCALS~1\Temp\1995738C-A9A9-4B1F-ADBE-5C7E2D8A98EE\exchange_backup_agent.exe
メッセージ: コマンド 'CheckEnvironment' を処理できませんでした。
--------------------
エラーコード: 25
モジュール: 470
LineInfo(行情報): 43403141c47105d9
フィールド:
メッセージ: VMware Tools の VSS コンポーネントが破損しているか、インストールされていません。
--------------------'.
原因
いくつかの原因が考えられます。この資料の「解決法」セクションをご参照ください。
解決法
- ESX(i) 4.1 環境内の Windows 20008 ベースのコンピュータで Microsoft Exchange を実行している場合は、disk.EnableUUID パラメータが Exchange VM の設定に存在することを確認してください。詳細な手順については、VMware KB「Enabling Windows 2008 application-consistent quiescing on ESX/ESXi 4.1」をご参照ください。
- Microsoft Exchange が Windows 2003 SBS エディションにインストールされている場合、追加の調整を行わないと、Exchange 対応バックアップは実行できません。デフォルトでは、Microsoft Windows Small Business Server 2003 の Setup プログラムは、ボリュームシャドウコピーサービスの Microsoft Exchange Server 2003 ライターをオフにします。Acronis を使用してデータを保護するには、Exchange 2003 ライターをオンにする必要があります。Microsoft TechNet の「Troubleshooting Exchange Server Protection Issues」をご参照ください。Exchange 2007/2010 バージョンの VSS ライターはデフォルトでオンになるので、これらのバージョンはこの問題の影響を受けません。この動作は製品の仕様です。
- この解決策は、ESX(i) 5.0もしくはそれ以前のバージョンを使用している場合に有効です。(!) この解決法は、「VMware Tools の VSS コンポーネントが破損しているか、インストールされていません」とのエラーメッセージが表示される場合のみ有効です。
アプリケーションレベルで正常に静止するには、VMware スナップショットプロバイダサービスが必要です。ドメインコントローラにもなっている Windows 2003 Server x64 がある場合は、このサービスはインストールされません(VMware Tools インストーラは VMware スナップショットプロバイダサービスのインストールをスキップします)。解決するには、VMware KB「Unable to create snapshots on Windows guest operating systems(英語)」の説明に従って、必要な COM コンポーネントを手動で登録します。VMware スナップショットプロバイダ COM コンポーネントが正しく登録されるようにするには、次の登録用のコマンドを使用します。このコマンドはログをファイルに出力します。"C:\Program Files\VMware\VMware Tools\COMREG.EXE" -register "C:\Program Files\VMware\VMware Tools\Drivers\vss\VCBSnapshotProvider.dll" "VMware Snapshot Provider" "vmvss" "VMware Snapshot Provider" > C:\register.log 2>&1正常に処理された場合のログは次のようになります。
Couldn't find application to unregister(登録解除するアプリケーションが見つかりません): VMware Snapshot Provider
Creating new COM+ application(新しい COM+ アプリケーションの作成中) (VMware Snapshot Provider)...
Setting application options(アプリケーションオプションの設定中)...
Creating the service(サービスの作成中)...
Registering the DLL(DLL の登録中)...
Securing the application(アプリケーションをセキュリティ保護しています)...
Searching for admin group using WMI(WMI を使用して admin グループを検索しています)...
Searching for LocalSystem account using WMI(WMI を使用して LocalSystem アカウントを検索しています)...
Granting new role to LocalSystem user(LocalSystem ユーザーに新しい役割を付与しています)...
Done!(終了) - VMware Tools が非対話(サイレント)形式で Exchange VM にインストールされた場合、VSS モジュールが正しく登録されないことがあります。この場合に問題を解決するには、VM にログインして VMware Tools のインストールを実行することによって VMware Tools を対話形式で再インストールします。
- Microsoft Exchange を実行している VM でユーザーアカウント制御が有効になっている場合は、この VM の Exchange 対応バックアップを実行する前に、Exchange Backup Agent をインストールしたことを確認してください(Acronis Backup for VMwareインストールパッケージから抽出することができます)。
- 上記の手順で解決できない場合、最も可能性の高い原因は、Exchange VM の静止中に正しくない vss_manifests***.zip アーカイブが生成されたことです。つまり、適切な VSS マニフェスト出力が生成されていません。
vSphere クライアントインターフェイスから VM の静止スナップショットを作成するには、この VM が置かれているフォルダ内のデータストアに vss_manifests***.zip ファイルが生成される必要があります。
通常の状況では、VSS マニフェスト .zip ファイルは空ではありませんが、VMware Tools に何らかの問題があると、出力が破損し、VMware Tools の再インストールが必要になります。
- VMware Tools を再インストールしても問題が解決しない場合は、Exchange VM の静止スナップショットの作成の後に、以下の情報を収集し、アクロニス カスタマーサービスへお問い合わせください。
- ゲスト OS(Exchange VM)からの vssadmin list writers コマンドの出力。これにより、エラーがある VSS ライターがないことを確認します。「VSS Log Files」をご参照ください。
- ゲスト OS(Exchange VM)からの Windows システム情報。[スタート] -> [ファイル名を指定して実行] を選択し、msinfo32 と入力して、[ファイルに保存] を選択します。
- ゲスト OS(Exchange VM)からの Windows イベントログ。[スタート] -> [ファイル名を指定して実行] を選択し、eventvwr.msc と入力します。システムログとアプリケーションログの両方が必要です。
- 上記の手順 5 で取得した vss_manifests***.zip ファイル。
詳細情報
「Acronis Backup for VMware 9」もご参照ください。