差分バックアップと増分バックアップは、完全バックアップが削除された場合にのみ自動的に削除されます。
事象
- バックアップの統合をオフに設定し、管理対象の格納域から増分、差分、完全のいずれかまたはすべてのバックアップが自動的に削除されるバックアップ計画を作成します。
- 計画の実行時になりましたが、削除対象のバックアップは削除されず、代わりに赤の十字マークまたはゴミ箱マーク(製品のビルドによって異なる)が表示されます:
原因
現在の Acronis Backup の設計では、依存関係を持つバックアップは、そのバックアップに依存するすべてのバックアップが削除されるまで削除されません。
たとえば、差分バックアップを持つ完全バックアップがある場合、保持ルールに基づいて完全バックアップが削除されるタイミングでは、そのバックアップに削除を示すマークが表示されますが、削除は実行されません。この完全バックアップが削除されるのは、差分バックアップが削除された場合のみです。
ソリューション
削除保留状態のバックアップは、そのバックアップに依存しているすべてのバックアップが削除された場合にのみ、後で削除されます。
追加情報
現在、Acronis 開発チームは、この動作の再設計に取り組んでおります。新しい設計が導入され次第、この記事をアップデートいたします。