コンピュータのシステムバックアップを、異なるハードウェアの別のコンピュータに復元するには、Acronis Universal Restore を使用する必要があります。
この資料は、以下の製品に該当します。
- Acronis Backup & Recovery 11 Advanced Server
- Acronis Backup & Recovery 11 Server for Windows(スタンドアロン)
- Acronis Backup & Recovery 11 Advanced Server SBS Edition
- Acronis Backup & Recovery 11 Virtual Edition
- Acronis Backup & Recovery 11 Advanced Workstation
- Acronis Backup & Recovery 11 Workstation(スタンドアロン)
最新のバージョンについては、Acronis Backup & Recovery 11.5: Universal Restore を使用した異なるハードウェアへの復元 をご覧ください。
はじめに
Acronis Universal Restore を使用すれば、コンピュータのシステムバックアップを異なるハードウェアの別のコンピュータに復元することができます。
Acronis Universal Restore は、Windows ハードウェアアブストラクションレイヤー(HAL.dll)の変更を可能にし、大容量ストレージブートデバイスドライバをシステムにインストールするモジュールです。
同モジュールによって復元処理中にブートデバイスドライバ(ハードドライブドライバや RAID コントローラドライバなど)がシステムにインストールされ、結果的にオペレーティングシステムをそのブートデバイスから起動できるようになります。ドライバが格納されているフォルダに適切な NIC ドライバが存在している場合、Acronis Universal Restore によって NIC ドライバが復元対象のシステムにコピーされ、Windows の起動時にインストールがスケジューリングされます。
(!)他のすべてのドライバ(ビデオカードドライバ、サウンドカードドライバ、およびプラグアンドプレイドライバなど)は、Acronis Universal Restore ではインストールできません。それらのドライバは、移行が成功した後に Windows でインストールできます。
Windows XPを使用しているお客様:Microsoft社でのWindowsXPのサポートは、2014年4月8日をもって終了しており、他のハードウェア会社もWindowXPの互換性の検証を中止しています。そのため、新しいハードウェアにWindowsXPのシステムをリカバリした場合、問題が発生することが想定されます。リカバリ先の新しいハードウェアがWindowsXPと互換性があるかどうかなど、詳細につきましては、お使いのハードウェアの作成元にご確認ください。
詳細については、以下をご参照ください。
- Acronis Universal Restore
- Acronis Backup & Recovery 11 Editions
- Acronis Backup & Recovery 11: Acronis Universal Restore for Linux
解決法
- Acronis ブータブル CD から復元先コンピュータを起動します(必ず BIOS でプライマリブートデバイスを CD-ROM に設定してください)。
- 読み込まれたら、[Acronis Backup & Recovery 11] を選択します。
- [このコンピュータをローカルで管理] をクリックします。
- [復元] をクリックします。
- [復元元] で [データの選択] をクリックします。
- [参照] をクリックして、バックアップの保存場所を参照します。
- バックアップの保存場所を選択したら、[アーカイブビュー] タブに移動し、復元するバックアップアーカイブを選択します。
- [バックアップ コンテンツ] セクションで、復元するパーティションまたはディスクを選択します。
- Acronis Backup & Recovery 11 は、選択されたディスクをターゲットディスクに自動マッピングしようとします。ターゲットディスクを変更するには、[...の復元先] ボタンをクリックして、ターゲットディスクを選択します。
- Universal Restore for Windows を、[使用する] に設定してください。Acronis Universal Restore による、新しいシステム用のドライバ(HAL(Hardware Abstraction Layer)、HDD コントローラのドライバ、およびネットワークアダプタのドライバ)の検索先を指定します。
- ドライバが CD/DVD またはその他のリムーバブルメディアにある場合は、[リムーバブルメディアの検索] をオンにします。
- ドライバがネットワーク上の場所または外付けのドライブにある場合は、[フォルダの追加] をクリックして、ドライバが保存されているフォルダを指定します。
- [インストールする大容量記憶装置ドライバ] をクリックして、手動でドライバを指定します。自動検索中に、Acronis Universal Restore によってより適したドライバが発見されても、指定したドライバがインストールされます。この設定を使用するのは、次の場合にのみにしてください。
- 自動ドライバ検索ではシステムを起動できない場合 、
- インストール先ハードウェアに、RAID やファイバチャネルアダプタなどの固有の大容量記憶装置コントローラがある場合 、
- SCSI ハードドライブコントローラを使用し、ブータブルメディアで起動される仮想コンピュータにシステムを復元する場合
[ドライバの追加] をクリックして、適切なドライバを指定します。
- ドライバが CD/DVD またはその他のリムーバブルメディアにある場合は、[リムーバブルメディアの検索] をオンにします。
- 概要を確認し、[OK] をクリックして処理を開始します。
詳細情報
こちらの記事もご参照ください:
- Acronis Universal Restore
- Acronis Backup & Recovery 11: Fix Bootability with Acronis Universal Restore
- Acronis Backup & Recovery 11: Acronis Universal Restore for Linux