コンピュータのイメージを、異なるハードウェア
の別のコンピュータに配置するには、Acronis Universal Deploy を使用する必要があります
この資料は、以下の製品に該当します。
- Acronis Snap Deploy 3 for PCs
- Acronis Snap Deploy 3 for Servers
はじめに
Acronis Universal Deploy を使用すれば、コンピュータのシステムイメージを、異なるハードウェアの別のコンピュータに配置することができます。
Acronis Universal Deploy は、Windows ハードウェアアブストラクションレイヤー(HAL.dll)を変更することを可能にし、大容量ストレージブートデバイスドライバをシステムにインストールするモジュールです。
同モジュールによって復元処理中にブートデバイスドライバ(ハードドライブドライバや RAID コントローラドライバなど)がシステムにインストールされ、その結果、オペレーティングシステムをそのブートデバイスから起動できるようになります。ドライバが格納されているフォルダに適切な NIC (ネットワークインターフェイスカード)ドライバが存在している場合、Acronis Universal Deploy によって NIC ドライバが復元対象のシステムにコピーされ、Windows の起動時にインストールがスケジューリングされます。
(!)他のすべてのドライバ(ビデオカードドライバ、サウンドカードドライバ、およびプラグアンドプレイドライバなど)は、Acronis Universal Deploy によってインストールされません。これらのドライバは、配置が成功した後に Windows でインストールできます。
(!)Acronis Universal Deploy オプションは、スタンドアロンモードでは使用できません。
解決法
*一部英語版の画面を使用していることをご了承ください。
システムイメージを異なるハードウェアの新しいコンピュータに配置する前に、次の手順を実行してください。
- 配置するシステムのマスタイメージを作成します。「Acronis Snap Deploy 3:Creating Master Image」をご参照ください。
- マスタイメージに、サポートされているオペレーティングシステムが含まれていることを確認します。「Acronis Universal Restore」をご参照ください。
- 新しいコンピュータのハードディスクドライブコントローラドライバまたはチップセットドライバを入手します。オペレーティングシステムの起動には、これらのドライバが不可欠です。マザーボードのドライバは、製品製造元の Web サイトからダウンロードできます。.exe、.cab、または .zip 形式でドライバをダウンロードした場合は、最初にドライバを取り出す必要があります。ドライバファイルの拡張子は、.inf、.sys、または .oem です。
Acronis Universal Deploy を使用した配置テンプレートの作成
- Acronis Snap Deploy インストールファイルから次のコンポーネントをインストールします。
- Acronis ライセンスサーバー
- Acronis Snap Deploy 管理コンソール
- Acronis OS 配置サーバー
- ライセンスサーバーに Acronis Snap Deploy および Acronis Universal Deploy のライセンス(配置するオペレーティングシステムに応じて、for PCs または for Servers を選択します。「Acronis Snap Deploy 3 License Policy」を参照してください)を追加します。
- Acronis Snap Deploy 管理コンソールを起動し、OS 配置サーバーがインストールされているコンピュータに接続して [配置の管理] をクリックします。
- [テンプレート] タブをクリックし、[テンプレートの作成] をクリックします。
配置テンプレートは、配置処理を設定するパラメータのセットです。マスタイメージへのパス、配置したシステムに適用する設定などのパラメータが含まれています。
- 配置テンプレートの作成ウィザードの [ようこそ] ウィンドウが表示されます。[次へ] をクリックします。
- 新規テンプレートを作成する場合は [新規テンプレートの作成] を、作成済みのテンプレートを変更する場合は [既存のテンプレートの使用] を選択します。
- マスタイメージの保存先のパスを選択し、配置するイメージを指定します。
- マスタイメージにディスクが複数ある場合は、配置するディスクを選択します。
選択したディスクにパーティションが複数ある場合は、次の手順で配置するパーティションを選択します。
- マスタイメージを配置するディスクを選択します。
- 選択したディスクのパーティションが 1 つのみの場合は、ディスク全体を使用してマスタイメージを配置するか、選択したパーティションのみを配置するかを選択します。
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マスタシステム内の既存のアカウント以外に配置先コンピュータ上に新しいローカルユーザーアカウントを作成する場合は、[追加] をクリックしてアカウント名、アカウントグループ([Administrators]、[Power Users]、[Users] のいずれか)、およびアカウントのパスワードを指定します。
新しいユーザーを追加しない場合は、この手順を省略して [次へ] をクリックします。
- 配置先コンピュータの DNS 名とドメインまたはワークグループのメンバシップを指定します。
ワイルドカードを使用して、配置先コンピュータの名前を一意に生成することができます。ワイルドカードの使用方法の詳細については、Acronis Snap Deploy ユーザーズガイドをご参照ください。
「Acronis Snap Deploy 3:"There are clients that do not fit into specified ranges defined by templates"」
もご参照ください。
- 配置先コンピュータのインターネットプロトコル(IP)設定を行います。
- 次の手順で、[セキュリティ識別子を変更する] を選択します。このオプションを有効にすると、復元後にコンピュータのセキュリティ識別子(SID)が自動的に変更されます。
ワークグループ内またはドメイン内に同じ SID のコンピュータがない場合は、SID をそのまま維持できます。
- 必要に応じて、配置後にすべての配置先コンピュータに転送するファイルを選択することができます。ファイルはネットワーク共有に存在する必要があります。ファイルを配置後に実行する場合は、[ファイルの実行] チェックボックスをオンにします。
- 必要に応じて、配置後にすべての配置先コンピュータ上で実行するサービスアプリケーションを、マスタシステムイメージから指定できます。
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[Acronis Universal Deploy を使用する] を選択します。
Acronis Universal Deploy は、次の 3 つのドライバソースを使用します。
- Windows のデフォルトのドライバストレージフォルダ(配置するイメージに含まれています)
- ユーザーが指定した大容量記憶装置のドライバ
- ドライバリポジトリ – ネットワーク共有やリムーバブルメディアのフォルダ(必要に応じてプログラムによってサブフォルダ内も検索されます)
使用可能なドライバの中から最適なドライバが検索され、配置されたシステムにインストールされます。ただし、ユーザーが指定したドライバが最も優先されます。より適切なドライバが見つかった場合でも、警告が表示されて指定されたドライバがインストールされます。
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配置先ハードウェアにハードディスク用の特定の大容量記憶装置コントローラ(SCSI、RAID、ファイバチャネルアダプタなど)が装着されている場合は、このコントローラに適切なドライバを具体的に指定します。必ずこのドライバがインストールされ、ドライバの自動検索とインストールの手順は省略されます。
- 次の手順では、自動検索とインストール手順で HAL およびストレージデバイスドライバを検索するドライバストレージを指定します。
- 必要に応じて特定の配置オプションを設定するか、[デフォルトのオプションを使用する] を選択します。
- テンプレートを識別しやすいように、テンプレート名とコメントを追加することができます。
- 概要画面で設定を確認し、[保存] をクリックします。
作成した配置テンプレートは、手動配置、イベント駆動型配置、またはスケジュール配置に使用することができます。配置タスクの詳細については、Acronis Snap Deploy のユーザーズガイドを参照してください。
詳細情報
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