Acronis True Image でバックアップまたは復元の前後に、手動で作成したバッチファイルを自動的に実行することができます
はじめに
バックアップ処理、復元処理、または実際のデータの取り込みの前後に、Acronis True Image でバッチファイルを実行するようにできます。
解決法
*一部英語版の画面を使用していることをご了承願います
処理の前後に実行するコマンドとしてのバッチファイルの使用
Acronis True Image で実際のバックアップまたは復元処理が開始される前に、処理前に実行するコマンドが実行されます。
Acronis True Image で実際のバックアップまたは復元処理が終了した後に、処理後に実行するコマンドが実行されます。
- Acronis True Image を実行し、バックアップウィザードまたは復元ウィザードを開始します。
- バックアップまたは復元したいパーティション、またはドライブ全体を選択します。
- [復元オプションの選択] または [バックアップオプションの選択] 画面で、[オプションを手動で設定する] を選択します。
- [バックアップの作成オプション] 画面または [復元オプション] 画面で、[処理の前後に実行するコマンド] を選択して、[バックアップ処理の開始前] または [復元処理の前] の横にある [編集] をクリックします。
- [コマンドの編集] ウィンドウの [コマンド] フィールドにバッチファイルのパスを入力し、[作業ディレクトリ] フィールドにバッチファイルが存在するディレクトリを入力します。
- [OK] をクリックして、[バックアップ処理の終了後] または [復元処理の後] の横の [編集] を選択します。
- 復元処理後に実行するバッチファイルを指定します。
データの取り込み前後に実行するコマンドとしてのバッチファイルの使用
[データ取り込み前後に実行するコマンド] オプションは、次の製品でのみ利用できます。
- Acronis True Image 9.1 Server for Windows
- Acronis True Image 9.1 Enterprise Server
- Acronis True Image Echo Server for Windows
- Acronis True Image Echo Enterprise Server
これらのコマンドは、短時間、データベースの動作を一時停止して、Acronis True Image でシステムのスナップショットを作成するために使用します。
Acronis True Image は、実際のデータ取り込み(スナップショット)前後、およびバックアップ処理が完了する前に必ずデータ取り込みの前後に実行するコマンドを実行します。
- Acronis True Image を実行し、バックアップウィザードを開始します。
- バックアップしたいパーティション、またはドライブ全体を選択します。
- [バックアップオプションの選択] 画面で、[オプションを手動で設定する] を選択します。
- [バックアップの作成オプション] ウィンドウで、[データ取り込み前後に実行するコマンド] を選択します。
- [データ取り込み前] の横にある [編集] をクリックします。
- [コマンドの編集] ウィンドウの [コマンド] フィールドにバッチファイルのパスを入力し、[作業ディレクトリ] フィールドにバッチファイルが存在するディレクトリを入力します。
- [OK] をクリックし、[データ取り込み後] の横にある [編集] を選択します。
- データの取り込み後およびバックアップ処理前に実行するバッチファイルを指定します。
詳細情報
「Difference between Pre/Post Commands and Before/After Data Capture Commands」をご参照ください。
こちらの記事もご参照ください:
- Automatically Renaming Image Archives
- Backing Up and Restoring Active Directory Server with Acronis True Image
- Citrix Server Cloning
- Acronis True Image Home 2010:Database Backup
次のサンプルバッチファイルをダウンロードできます。
- パスワードで保護されたネットワーク共有に保存されるバックアップセットを管理するためのバッチファイル(バックアップ前に実行するコマンド)
- パスワードで保護されていないネットワーク共有に保存されるバックアップセットを管理するためのバッチファイル(バックアップ前に実行するコマンド)
- ローカルに保存されたバックアップセットを管理するためのバッチファイル(バックアップ前に実行するコマンド)
- Acronis グループサーバーを介してネットワーク共有に保存されるバックアップセットを管理するためのバッチファイル(バックアップ前に実行するコマンド)
- Acronis True Image Server for Linux のネットワーク共有に保存されるバックアップセットを管理するためのバッチファイル(バックアップ前に実行するコマンド)
- MS Exchange の Windows サービスを一時停止するためのバッチファイル(データ取り込み前に実行するコマンド)
- MS Exchange の Windows サービスを再開するためのバッチファイル(データ取り込み後に実行するコマンド)
- MS Exchange 2007 の Windows サービスを一時停止するためのバッチファイル(データ取り込み前に実行するコマンド)
- MS Exchange 2007 の Windows サービスを再開するためのバッチファイル(データ取り込み後に実行するコマンド)
- MS SQL の Windows サービスを一時停止するためのバッチファイル(データ取り込み前に実行するコマンド)
- MS SQL の Windows サービスを再開するためのバッチファイル(データ取り込み後に実行するコマンド)
- Windows Active Directory サービスを一時停止するためのバッチファイル(データ取り込み前に実行するコマンド)
- Windows Active Directory サービスを再開するためのバッチファイル(データ取り込み後に実行するコマンド)
- バックアップアーカイブを自動的に統合するための VBScript(VBScript)
(!)英語版以外のオペレーティングシステムでこれらのバッチファイルを実行すると、次のようなエラーメッセージが表示されます。
システムエラー 1060 が発生しました。
指定されたサービスはインストールされたサービスとして存在しません。
システムサービスには独自のローカライズ名が割り当てられているため、このようなエラーが発生します。コマンドラインで net start コマンドを実行すれば([スタート] → [ファイル名を指定して実行]→cmd)、実行中のサービスの一覧を表示することができます。一覧に表示される名前をバッチファイル内のサービス名と置き換えてください。サービス名の中にスペースが使用されている場合は、必ず名前の前後に引用符を付けてください。