Acronis VSS Provider は VSS(Visual SourceSafe)スナップショットの作成開始に使用されますが、実際に使用されるのは MS VSS サービスです
この資料は、以下の製品に該当します。
- Acronis True Image 9.1 Server for Windows
- Acronis True Image 9.1 Enterprise Server
- Acronis True Image Echo Enterprise Server
- Acronis True Image Echo Server for Windows
説明
Acronis True Image には、Microsoft VSS サービスを自動的に使用して、開かれたファイル/フォルダまたはデータベース(データベースが VSS テクノロジをサポートする場合)の一貫したバックアップを作成するための技術が搭載されています。
ここでは、VSS サポートオプションを有効にしてバックアップを作成する手順を説明します。
- Acronis True Image で VSS スナップショットが開始されます。このスナップショットは、Acronis VSS プロバイダ経由で、MS VSS サービスによって作成されます。Acronis VSS プロバイダは、実際にスナップショットの作成に使用されることのない「偽」の VSS プロバイダです。Acronis True Image では、VSS ライタがすべて一時停止し、データベースのバックアップ準備が完了している瞬間を記録するために、Acronis VSS プロバイダ経由で VSS スナップショットの作成を開始する必要があります。Acronis VSS プロバイダはこのためだけに使用されるため、この手順では全く使用されない「偽」の VSS スナップショットが作成されます。 MS VSS サービスには VSS ライタを直接一時停止する API 機能がないため、このように「偽」の VSS プロバイダを作成する必要があります。
- Acronis True Image から MS VSS サービスに、VSS ライタを一時停止する要求が送信されます。
- Acronis True Image によって簡易スナップショット(VSS スナップショットではなく)が作成されます。このスナップショットはすべてのライタが一時停止し、データベースでバックアップの準備が完了しているときに作成されます。
- MS VSS によって開始された VSS スナップショットは不要なため、Acronis True Image によって中止されます。中止は Windows イベントログでエラーとして記録されますが、無視してください。サンプルログをイベントビューアで開くと、同様のエラーをご確認いただけます。
- Acronis True Image で、手順 3 で作成された簡易スナップショットを使用してバックアップが開始されます。
詳細情報
MS VSS の詳細については、http://technet2.microsoft.com/windowsserver/en/library/3cf204e6-709a-4eb8-8cbc-ad9655de91ba1033.mspx?mfr=true(英語)を参照してください。
使用例
- Microsoft ボリュームシャドウコピーサービスを備えたコンピュータでローカルバージョンの Acronis True Image を実行します。
- [バックアップ] をクリックして、バックアップの作成ウィザードを実行します。
- [バックアップオプションの選択] 画面で、[オプションを手動で設定する] を選択します。
- [データベースサポート] の [バックアップ作成オプション] 画面で、[ボリュームシャドウコピーサービス] を選択します。
- [Microsoft VSS サポート] を選択します。
- [次へ] をクリックして、バックアップを実行します。
こちらの記事もご参照ください: