16395: サーバークラスタの復元シナリオ

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Last update: 17-12-2010

Acronis Backup & Recovery 10 を使用したサーバークラスタの復元シナリオ

はじめに

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解決法

一般的な情報および本ソフトウェアでクラスタをバックアップする方法については、「Work of Acronis Backup Software in a Clustered Environment」を参照してください。

シナリオ 1:クラスタディスクのデータ消失

いずれかのクラスタディスク上のファイルやフォルダが失われても、クラスタクォーラムを含むディスクが正常であれば、アクロニス バックアップソフトウェアを使用してこのデータを復元することができます。

(!)クラスタディスクを所有するノードからクラスタディスクデータを復元する必要があります。

シナリオ 2:クラスタクォーラムの破損

事例

クラスタノードが起動しても、クォーラムリソースをオンラインにすることができないためにクラスタサービスを開始できません。

解決法

クォーラムディスク上に破損したファイルがあるためこの問題が発生している場合は、コマンドプロンプトを開き、net start clussvc /resetquorumlog と入力してクラスタサービスを開始できるか試します。これにより、ローカルノードのクラスタデータベースに保存された情報を使用して新しいクォーラムログファイルが作成されます。クラスタクォーラムの破損から復元する詳細については、Microsoft TechNet の記事「破損したクォーラム ログまたはクォーラム ディスクを回復する」を参照してください。クラスタクォーラムディスクを交換する必要がある場合は、「シナリオ 5」を参照してください。マジョリティノードセットクラスタについては、「シナリオ 8」を参照してください。

シナリオ 3:クラスタディスクの破損または障害

事例

クラスタディスクをオンラインにすることができません。そのクラスタディスクに依存しているリソースをオンラインにすることができません。

解決法

最初に、ディスクの製造元が提供する診断ユーティリティを実行してディスクの状態を特定できるかどうかを確認します。クラスタディスクが破損しているかディスクハードウェアに障害がある場合は、イメージの復元を使用することでより短時間でディスクを復元することができます。

  • 必要な場合は、クラスタディスクを交換します。詳細については、Microsoft TechNet の記事「ローカル記憶域バスとデバイスをインストールする」を参照してください。
  • クラスタのすべてのノード上のクラスタサービスを停止します。
  • クラスタディスクを所有しているノードのディスク/ボリュームのバックアップセットを探します。ノード上でイメージの復元を実行します。復元されたノードがオンラインに戻った後で、残りのノード上のクラスタサービスを再開します。

シナリオ 4:クラスタクォーラムディスクの障害

事例

クラスタノードが起動しても、クォーラムリソースをオンラインにすることができないためにクラスタサービスを開始できません。イベントログのエントリがハードウェア障害を示しています。

初めに、コマンドプロンプトを開き、net start clussvc /fixquorum と入力してクラスタサービスを開始します。これにより、クォーラムリソースを含むすべてのリソースをオフラインにしてクラスタサービスが開始されます。その後で、新しいクォーラムリソースへの切り替えを試すことができます。

クラスタクォーラムディスク(クォーラムリソースを含むディスク)に障害がある場合は、そのディスクを交換することができます。

  • 必要な場合は、クラスタクォーラムディスクを交換します。詳細については、Microsoft TechNet の記事「ローカル記憶域バスとデバイスをインストールする」を参照してください。
  • クラスタクォーラムのディスク/ボリュームのバックアップセットを探します。クラスタ内の任意のノードでイメージの復元を実行します。
  • ノード上のデータを復元します。

シナリオ 5:単一クラスタノードの破損または障害

事例

ノードをクラスタに参加させることができません。

解決法

イベントログでローカルノード上のクラスタデータベースの破損が示されている場合は、そのノード上でシステム状態の復元を実行してローカルクラスタデータベースを置き換えることができます。または、最新のチェックポイントファイル(CHKxxx.TMP)をクォーラムディスクから %systemroot%\Cluster\ ディレクトリにコピーし、ファイル名を CLUSDB に変更して、そのノード上でクラスタサービスを再開することができます。

システムディスクまたは他のハードウェア障害のためにクラスタ内の単一のノードに障害が発生した場合、以下の手順に従って、ノードを再構築してクラスタに再参加させます。

  • すべてのクラスタリソースグループが他のノードに正常に移動されたことを確認した後で、障害が発生しているハードウェアを修理または交換します。詳細については、Microsoft TechNet の記事「グループを別のノードに移動する」および「クラスタ ハードウェアを管理する」を参照してください。
  • 障害があるノード上でディスク/ボリュームのイメージの復元を実行してノードを再構築します。
  • そのノードの他のファイルまたはアプリケーションのデータをテープまたは他のバックアップメディアにバックアップしている場合は、この時点で復元することができます。
  • 各クラスタグループおよびリソースについて、新しく復元されたノードがクラスタアドミニストレータに使用可能なオーナーとして表示されるかどうかを確認してから、リソースグループを新しく復元したノードに移動し、移動が成功したことを確認します。詳細については、Microsoft TechNet の記事「グループ リソースがフェールオーバーできるかどうかをテストする」を参照してください。

シナリオ 6:クラスタクォーラムのロールバック

クラスタを最近変更した結果としてクラスタが正常に機能しなくなった場合は、アクロニス バックアップソフトウェアの復元ウィザードを使用して、クラスタを以前の構成にロールバックすることができます。たとえば、いくつかのリソースが誤ってクラスタ構成から削除された場合は、それらのリソースを含むバックアップを使用してロールバックすることができます。

シナリオ 7:完全なクラスタの障害

事例

どのノードも起動できません。

解決法

クラスタ内のすべてのノードに障害が発生し、クォーラムディスクを交換できない場合は、以下の手順を実行します。

  • 最近バックアップされたノードでかつバックアップ時にクラスタ内でアクティブだったノードを選択し、元のクラスタ内の 1 つのノード上でディスク/ボリュームのイメージの復元を使用します。最初のノードが復元されるまで他のノードを開始しないでください。
  • それぞれのディスク/ボリュームのバックアップセットから他のノードを復元します。
  • 必要な場合は、それ以降のアプリケーションおよびアプリケーションデータをデータバックアップセットから復元します。

(!)各ノードのディスク/ボリュームのバックアップがない場合は、クラスタを復元できません。代わりに、クラスタを最初から再作成する必要があります。詳細については、Microsoft TechNet の記事「チェックリスト : サーバークラスタを計画および作成する」を参照してください。

シナリオ 8:マジョリティノードセットクラスタの障害

マジョリティノードセットクラスタの復元方法は他のクラスタの復元と同じです。ただし、マジョリティノードセットクラスタでは、一部のノードに障害があり、クラスタのクォーラムが失われている場合、残りのノードで強制的にクォーラムを形成してクラスタを再起動することができます。詳細については、Microsoft TechNet の記事「主要なノード セットのサーバー クラスタでクォーラムを強制する」を参照してください。

  • マジョリティノードセットクラスタ上では、すべてのノードの中央にあるクラスタ上にクラスタデータベースが保存されず、その代わりに各ノードの %systemroot%\Cluster\MNS.%ResourceGUID%$\%ResourceGUID%$\MSCS\ にローカルで保存されます。

詳細情報

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