Acronis エージェント for ESX/ESXi は仮想アプライアンスとして提供されます
この資料は、以下の製品に該当します。
- Acronis Backup & Recovery 10 Advanced Server - Virtual Edition
解決法
手順 1:ESX/ESXi Virtual Appliance をインストールします
仮想アプライアンスのファイルを展開します。
- Acronis Backup & Recovery 10 のインストールファイルを実行します。
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ESX/ESXi Virtual Appliance を展開します。
展開したファイルの名前は AcronisVirtualAppliance.msi です。
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展開した AcronisVirtualAppliance.msi ファイルを実行します。
インストールの完了後、仮想アプライアンスのファイルは次のフォルダに置かれます(デフォルト)。
%ProgramFiles%\Acronis\ESXAppliance
手順 2:仮想アプライアンスをインポートします
Acronis エージェントのインポートは、VMware Infrastructure 3.5 でも VMware vSphere でもほぼ同じです。この項目では両方の手順について説明します。GUI コントロールの名前が、それらの製品間で異なるからです。
Acronis エージェント仮想アプライアンスの VMware Infrastructure 3.5 へのインポート
- VMware Infrastructure Client を起動し、VMware ESX Server にログオンします。
- [ファイル] メニューで、仮想アプライアンスを選択してから、[インポート] をクリックします。[仮想アプライアンスのインポート] ウィザードに従います。
- [インポートの場所] で、ファイルから [インポート] を選択してから、仮想アプライアンスの OVF パッケージへのパスを指定します。通常は次のパスを指定します。
%ProgramFiles%\Acronis\ESXAppliance
- 仮想アプライアンスの詳細を確認して、[次へ] をクリックします。
- [名前と場所] で、アプライアンスの名前を入力するか、デフォルト名である AcronisESXAppliance のままにします。
- [データストア] で、仮想アプライアンス用に十分な領域がある場合はデータストアのままにします。十分な領域がない場合は、別のデータストアを選択します。サーバーのデータストアが 1 つのみの場合、この手順はスキップしてください。
- サマリを確認してから、[完了] をクリックします。インポートの成功が通知されたら、進捗ウィンドウを閉じます。
Acronis エージェント OVF( Open Virtualization Format)テンプレートの VMware vSphere 4 へのインポート
- VMware vSphere クライアントを起動し、VMware ESX Server にログオンします。
- [ファイル] メニューで、[OVF テンプレートのデプロイ] を選択します。[OVF テンプレートのデプロイ] ウィザードに従います。
- [ソース] で、[ファイルからデプロイ] を選択してから、仮想アプライアンスの OVF パッケージへのパスを指定します。通常は次のパスを指定します。
%ProgramFiles%\Acronis\ESXAppliance
- OVF テンプレートの詳細を確認して、[次へ] をクリックします。
- [名前と場所] で、アプライアンスの名前を入力するか、デフォルト名である AcronisESXAppliance のままにします。
- [データストア] で、仮想アプライアンス用に十分な領域がある場合はデータストアのままにします。十分な領域がない場合は、別のデータストアを選択します。サーバーのデータストアが 1 つのみの場合、この手順はスキップしてください。
- サマリを確認してから、[完了] をクリックします。インポートの成功が通知されたら、進捗ウィンドウを閉じます。
手順 3:仮想アプライアンスを設定します
- 仮想アプライアンスの開始
VMware Infrastructure Client で、[インベントリ] を表示し、仮想アプライアンスの名前を右クリックしてから、[パワーオン] をクリックします。
[コンソール] タブを選択します。仮想アプライアンスの [ようこそ] 画面に次の手順が表示されます。[閉じる] をクリックします。この画面には仮想アプライアンス GUI のヘルプボタンをクリックすることによっていつでもアクセスできます。
Acronis Backup & Recovery 10 エージェント for ESX/ESXi の画面が表示され、Acronis エージェントの設定を継続できます。
- タイムゾーン
[仮想コンピュータ] の [タイムゾーン] で、[変更] をクリックして、Acronis 管理コンソールがインストールされている場所のタイムゾーンを選択します。
ESX Server は、常に GMT タイムゾーンで動作します。仮想アプライアンスは、インポートされると、サーバーから GMT タイムゾーンを継承します。コンソールが別のタイムゾーンで動作している場合、仮想アプライアンスとコンソールを同期させて、そのコンソールを使用してスケジューリングした各タスクが適切な時刻に実行されるようにする必要があります。
- ESX(i)/vCenter
ESX(i)/vCenter の [エージェント] オプションで、[変更] をクリックして、仮想コンピュータをバックアップおよびリカバリしたい VMware ESX/ESXi Server の名前または IP アドレス、および、そのサーバーにログオンするためのユーザー名およびパスワードを指定します。[接続の確認] をクリックして、アクセスログイン情報が正しいことを確認できます。
ESX/ESXi Server が vCenter Server によって管理されている場合、vCenter Server 名または IP アドレスを指定します。仮想アプライアンスによって、vCenter Server を介して独自のホストにホストされている仮想コンピュータが、バックアップおよびリカバリされます。
他の Acronis エージェント for ESX/ESXi によって、同じホストが管理されていないことを確認してください。2 つの Acronis エージェントが 1 つの仮想コンピュータを同時にバックアップしようとすると、スナップショットの競合が発生する可能性があります。その結果、次のコンピュータをバックアップできなくなります。
ライセンスサーバー
[ライセンス] で、[ライセンスの入力] をクリックします。
試用版の製品をインストールする場合、[次の試用版のライセンスキーを使用する] を選択して、試用版のライセンスキーを入力します。試用版では重複除外がつねに有効にされています。
購入した製品をインストールする場合、[次の Acronis ライセンスサーバーにあるライセンスを使用する] を選択して、Acronis ライセンスサーバーがインストールされたコンピュータの名前または IP アドレスを指定します。Acronis エージェントでバックアップを重複除外するには、別途販売されている重複除外用ライセンスが必要です。このライセンスを Acronis ライセンスサーバーにすでにインポートしている場合、[重複除外を有効にする...] チェックボックスを選択して、Acronis エージェントでライセンスを取得できるようにします。[OK] をクリックすると、Acronis エージェントは Acronis ライセンスサーバーに接続して、ライセンスを取得します。
これで、仮想アプライアンスの稼動準備は完了します。さらに、ネットワーク設定を変更することが可能です。
ネットワーク設定
Acronis エージェントのネットワーク接続は、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)によって自動的に設定されます。デフォルトの設定を変更するには、[エージェント] オプションの eth0 で、[変更] をクリックして目的のネットワーク設定を指定します。
手順 4:仮想アプライアンスを Acronis 管理サーバーに追加します
ホストからの仮想コンピュータのバックアップを有効化する設定には、最小限の設定でも、Acronis 管理コンソール、Acronis ラインセンスサーバー、および Acronis エージェントが含まれています。
この設定を使用すれば、コンソールとエージェントを直接接続して、仮想コンピュータをバックアップおよびリカバリできます。Acronis 管理サーバーを使用する場合、サーバーに仮想アプライアンスを登録します。
仮想アプライアンスを Acronis 管理サーバーに追加するには、次の手順を実行します。
- Acronis Backup & Recovery 10管理コンソールを起動します。
- 仮想アプライアンスのコンソールに表示されている IP アドレスを使用して、仮想アプライアンスを Acronis 管理コンソールに接続します。
- [集中管理] を選択して、Acronis 管理サーバーの IP または名前を指定します。[OK] をクリックします。
- Acronis 管理サーバー管理者のアカウントのユーザー名およびパスワードを指定します。[OK] をクリックします。
- [コンピュータの登録アドレス] で、コンピュータを Acronis 管理サーバーに名前または、IP アドレスのいずれかで登録するかを選択します。
- [OK] をクリックすると、そのコンピュータが Acronis 管理サーバーに登録されます。
また、サーバー側でアプライアンスを Acronis 管理サーバーに登録することも可能です。
仮想アプライアンスが登録されると、仮想コンピュータの対応するグループが、Acronis 管理サーバーに表示されます。
詳細情報
「Acronis Backup & Recovery 10:Deploying Agent for ESX/ESXi」もご参照ください。