ワトソン博士(ドクターワトソン)のクラッシュダンプの作成方法
はじめに
システム全体ではなくアプリケーションが異常終了した場合は、ワトソン博士(ドクターワトソン)のログを作成する必要が生じる場合があります。
ワトソン博士(ドクターワトソン)とは、アプリケーションの異常終了時の状態を取得して、ログファイル(Drwtsn32.log)に記録するツールです。また、プロセス異常終了のダンプファイル(User.dmp)も取得します。どちらのファイルも、デフォルトで次のフォルダにあります。
- Windows 2000/2003/XP: \Documents and Settings\All Users\Application Data\Microsoft\Dr Watson
- Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7: \ProgramData\Microsoft\Dr Watson
完全なワトソン博士(ドクターワトソン)ダンプは非常に大きなサイズ(最大800 MB)になるため、アクロニス FTP サーバーを使用するように求められる場合があります。詳細については、「Uploading Files to Acronis FTP Server」を参照してください。
(!) ワトソン博士(ドクターワトソン)でダンプが生成されない場合は、Userdump.exe ツールを使用して、例外でシャットダウンしたプロセスや応答が停止(ハング)したプロセスのユーザーダンプを生成します。詳細は、「Creating a Userdump 」を参照してください。
説明
Windows 2000/2003/XP でワトソン博士(ドクターワトソン)ログとクラッシュダンプを作成する場合
- [スタート] ボタンをクリックして [ファイル名を指定して実行] を選択し、drwtsn32 と入力して Enter キーを押します。
- ダイアログが表示されたら、[ログファイルパス] と [クラッシュダンプ] のパスをチェックします。
- [クラッシュダンプの種類] を [完全] に設定します。
- [ダンプシンボルテーブル] オプションをオンにし、[OK] ボタンをクリックします。
- 問題を再現します。
- drwtsn32.log と user.dmp ファイルが、[ログファイルパス] と [クラッシュダンプ] で指定したディレクトリに作成されます。
通常は次のようになります。
Windows 2000/2003/XP: \Documents and Settings\All Users\Application Data\Microsoft\Dr Watson
Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7: \ProgramData\Microsoft\Dr Watson
Windows Vista、Windows Server 2008または Windows 7 でワトソン博士(ドクターワトソン)ログとクラッシュダンプを作成する場合
- 問題(アプリケーション異常終了)を再現します。
- [アプリケーションは動作を停止しました] ウィンドウは閉じないでください。
- タスクマネージャ(Ctrl + Shift + Esc を押す)を実行します。
- (!)Acronis Backup & Recovery 11をご使用し Acronis ストレージノードがフリーズあるいはクラッシュした場合(64ビットのOSを使用)、通常のタスクマネージャーを使用してください( 32ビットのほうではありません)
- (!)Acronis Backup & Recovery 11をご使用し 64ビットのOS上にAcronis ストレージノードがあり、service_process.exeがフリーズあるいはクラッシュした場合、通常のタスクマネージャーを使用してください( 32ビットのほうではありません)Acronis Backup & Recovery 11 と service_process.exeに有効な手立てとなります。
- (!)64 ビットのOSをご使用の場合(タスクマネージャのプロセスで *32という記号が無い場合)、32ビットのタスクマネジャを起動して下さい。C:\Windows\syswow64\taskmgr.exe *32という記号がある場合、32 ビットのタスクマネージャを使用してください。
32-bit Process | 64-bit Process |
![]() |
![]() |
- [プロセス] タブに移動し、異常終了したプロセスを右クリックします。
- [ダンプファイルの作成] 項目を選択します。
- 作成された .DMP ファイルを選択します。
- [スタート] ボタンをクリックして [ファイル名指定して実行] を選択し、%USERPROFILE%\AppData\Local\Microsoft\Windows\WER\ReportArchive と入力して Enter キーを押します。
- フォルダ(1 つまたは複数)が表示されます、フォルダの名前は「Report」で始まります。
- 最後に作成されたフォルダから、Report.wer ファイルを選択します。
詳細情報
(!) オペレーティングシステムが応答しない場合は、キーボードからシステムを強制的に異常終了できます。詳細については、マイクロソフトサポート技術情報の記事 244139を参照してください。