14898: Acronis True Image を使用した LVM ボリュームの復元

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Last update: 04-11-2010

Acronis True Image では、LVM ボリュームを LVM 以外のパーティションとして復元します。復元されたシステムを起動可能にするには、追加の手順を実行する必要があります。用意した LVM に LVM ボリュームを復元することもできます。

この資料は、以下の製品に該当します。

はじめに

LVM の論理ボリュームと通常(LVM 以外)のパーティションをバックアップする必要があります。LVM の物理ボリュームはセクタ単位でバックアップされ、復元後の動作は保証されないため、LVM の物理ボリュームをバックアップする必要はありません。

前述のアクロニス製品では、論理 LVM ボリュームをダイナミック ボリュームまたは GPT ボリュームとしてとして認識します。

論理 LVM ボリュームは、Acronis レスキューモードで LVM 以外(通常)のパーティションとして復元できます。論理 LVM ボリュームは、既存の LVM ボリュームの上に復元できます。詳細については、「LVM Volumes Acronis True Image 9.1 Server for Linux Supports」または「LVM Volumes Supported by Acronis True Image Echo」を参照してください。

解決法

LVM 以外として LVM ボリュームを復元する場合

  1. パーティションを復元します。

    • アクロニス バックアップソフトウェアを使用して、論理 LVM ボリュームと LVM 以外のパーティションを 1 つずつ復元します。
    • ブートパーティションを忘れずに Active/ (または、必要に応じて /boot)にしてください。
  2. システムを起動可能な状態にします。

    1. Linux ディストリビューションレスキュー CD から起動します。

    2. レスキューモードに入ります。

    3. 復元された root(/)パーティションをマウントします。レスキュー CD によってパーティションが自動的にマウントされた場合は、次の手順にスキップします。

      ほとんどのディストリビューションでは、復元されたシステムの /etc/fstab に従って、システムパーティションのマウントを試みます。LVM を使用できないため、このプロセスは失敗する可能性があります。このため、復元されたパーティションは手動でマウントしてください。

      次のコマンドを入力します。

      #cat /proc/partitions

      認識されたパーティションのリストが次のように表示されます。

      major minor #blocks name
      8 0 8388608 sda
      8 1 104391 sda1
      8 2 8281507 sda2

      root(/)パーティションを次のようにマウントします。

      #mount -t [fs タイプ] [デバイス] [システムマウントポイント]

      次の例では、/dev/sda2 が第 2 プライマリパーティションとして SATA ディスクに復元されているため、/dev/sda2 がルートになります。

      #mount -t ext3 /dev/sda2 /mnt/sysimage

    4. /boot が自動的にマウントされない場合は、/boot をマウントします。

      #mount -t [fs タイプ] /dev/[デバイス] /[システムマウントポイント]/boot

      例:

      #mount -t ext3 /dev/sda1 /mnt/sysimage/boot

    5. 復元されたパーティションでマウントされた / に、chroot を実行します。

      #chroot [マウントポイント] 

    6. chroot で /proc をマウントします。

      #mount -t proc proc /proc

    7. /dev が自動的に設定されない場合は、/dev にハードディスクデバイスを作成します。

      既存のパーティションを cat /proc/partitions でチェックし、適切なデバイスを作成します。

      #/sbin/MAKEDEV [デバイス]

    8. 復元されたパーティションの /etc/fstab を編集します。

      /dev/VolGroupXX/LogVolXX のすべてのエントリを適切な /dev/[デバイス] で置換します。マウントする必要があるデバイスは、cat /proc/partitions で確認できます。

    9. grub.conf を編集します。

      /boot/grub/grub.conf を開いて /dev/VolGroupXX/LogVolXX を適切な /dev/[デバイス] に置換して編集します。

    10. GRUB を再アクティブ化します。

      GRUB を自動的に再アクティブ化するには、次のコマンドを実行します。

      #grub-install /dev/[デバイス]

    11. システムが正常に起動することを確認します。

用意した LVM に LVM ボリュームを復元する場合

  1. LVM ボリュームを用意します。

    • Acronis ブータブルメディアから起動します。

    • 「Acronis ローダーを起動しています...」というメッセージが表示されたら、F11 キーを押します。プログラムの選択画面が表示されます。

    • Linux カーネル設定のプロンプトが表示されたら、quiet の語を削除し、[OK] をクリックします。

    • [完全版] メニュー項目を選択して起動します。# prompt と表示されるまで待ちます。

    • ハードディスク上のパーティションを一覧表示します。

      #fdisk -l

      このコマンドでは、ハードディスク上のパーティションのリストだけでなく、ハードディスクに関連付けられているデバイスの名前も表示されます。

    • fdisk を使用して、パーティションの作成を開始します。

      #fdisk [デバイス]

      [デバイス] は、ハードディスクに関連付けられているデバイスの名前です。

    • LVM の物理ボリュームを作成します。

      #lvm pvcreate [パーティション]

      例: #lvm pvcreate /dev/sda2

    • LVM グループを作成します。

      #lvm vgcreate [名前] [デバイス]

      [名前] は、作成するボリュームグループの名前です。[デバイス] は、ボリュームグループに追加するパーティションに関連付けられているデバイスの名前です。

      例: #lvm vgcreate VolGroup00 /dev/sda2  

    • グループ内に LVM ボリュームを作成します。

      #lvm lvcreate L[サイズ] -n[名前] [ボリュームグループ]

      [サイズ] は、作成されるボリュームのサイズです(例: 4G)。[名前] は、作成されるボリュームの名前です。[ボリュームグループ] は、ボリュームを配置するボリュームグループの名前です。

      例: #lvm lvcreate -L6G -nLogVol00 VolGroup00

    • 作成した LVM をアクティブ化します。

      #lvm vgchange -ay

    • アクロニス製品を起動します。

      #/bin/product

  2. パーティションを復元します。

    • バックアップアーカイブから、作成された LVM ボリュームにパーティションを復元します。

詳細情報

こちらの記事もご参照ください:

LVM の詳細については、http://tldp.org/HOWTO/LVM-HOWTO/ を参照してください。

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